8月〜9月にかけてSolana経済圏の銘柄が急成長したことも記憶に新しいかと思います。

しかしそんなSolana急成長の裏で、Solana以上の成長を遂げたBCプラットフォームがありました。

そのプラットフォームの名は(アバランチ)です。

本レポートでは、Avalanche経済圏が急成長した要因や、BCプラットフォームに参入する時の注意点などについて解説していきます。

Avalanche(アバランチ)経済圏のTVLは、たった1ヶ月半で20倍に成長

Avalanche(アバランチ)は速さと安さを兼ね備えた、分散型アプリケーション(DApps)向けBCプラットフォームです。

2020年中頃にエコシステムの基軸通貨「AVAX」が発行されて以来、あまり目立った動きは見られませんでしたが、2021年8月に入ると、突如驚くべきスピードでTVL(DeFiプロトコルに預け入れられた資金の量)が増え始めたのです。

BCプラットフォーム TVLチャート一覧

(引用元:DeBank)

こちらは主要BCプラットフォームのTVLチャート(7月~10月)をまとめたものです。

この3ヶ月間で他のプラットフォームが停滞していた中、AvalancheのTVLは驚くべき速さで増加しています。

現在のAvalancheTVLは約40億ドルですが、たった1ヶ月半前の8月中旬はまだ2億ドル程度しかありませんでした。つまりたった1ヶ月半で20倍の成長を遂げたということです。

上の画像を見るとFantomも8月から上昇傾向にあることが分かりますが、増加率はAvalancheに及びません。

しかしなぜAvalancheはここまで急成長することになったのでしょうか。詳しく見ていきます。

Avalanche経済圏が急成長した理由

Avalanche経済圏が急成長した
2つの理由

  1. 大規模なインセンティブプログラムの実施
  2. 機関投資家から250億円を調達

8月下旬より大規模なインセンティブプログラムが開始

Avalanche Rush

(引用元:medium.com)

8月18日、Avalancheの運営・開発をしているAvalanche財団が、DeFiで流動性マイニングを利用するユーザーを対象としたインセンティブプログラム「Avalanche Rush」を発表しました。

Avalanche Rushでは総額1億8,000万ドル(約200億円)もの資金が用意されており、様々なAvalanche系のDeFiを通じて少しずつユーザーに付与していく仕組みのようです。

Avalanche TVLチャート

こちらは先ほども登場した過去3ヶ月間のAvalancheのTVLチャートです。

改めて見てみると、Avalanche Rushが発表された8月18日を境にTVLが急増していることがわかります。今回急成長するきっかけとなったのは、Avalanche Rushの影響とみて良いでしょう。

Avalanche Rushには、Avalanche発のDeFiであるトレーダージョーBENQIなどが参加を表明しています。

さらにイーサリアム上で最大級のTVLを誇るDeFiプロトコルであるAAVE(アーべ)Curve(カーブ)SushiSwapなどもAvalanche Rushへの参加を表明しています。これにより市場からはより大きな注目が集まりました。 SushiSwapは以前よりAvalancheに対応していましたが、AAVEとCurveは10月に入り対応しています。

各プロトコルによってインセンティブ付与の形式は異なりますが、AAVEやCurveは3ヶ月間にわたって実施していくようです。今後も噂を聞きつけた新規ユーザーが増加する見込みがあり、さらなる資金が流入してくる可能性があります。

機関投資家から250億円の資金調達

Avalanche 資金調達

(引用元:medium.com)

9月16日には、PolychainThreeArrowsという大手ベンチャーキャピタルから、250億円以上の資金調達を実施したことを発表。 これを受けてAvalancheの注目度はさらに高まりました。

Avalanche財団は調達した資金を、Avalanche上のDeFiや、企業向けアプリケーションなどへの支援に充てると説明しています。

Avalanche アップグレート、テストネットにて展開

(引用元:medium.com)

この発表と合わせるかのように翌日17日には、現在開発中のアップグレート内容をテストネットでリリースしたことを報告しました。

このように資金調達と開発が順調に進んでいることが、市場にポジティブな印象を与えています。

Avalanche系銘柄には投資すべきなのか

ここまでAvalancheのTVLが急成長したことについて説明してきました。

ではAvalanche経済圏に存在する独自トークンには今のうちに投資しておくべきなのでしょうか。

ここからは他のBCプラットフォームの前例を交えつつ、Avalanche系銘柄に投資すべきなのか分析していきます。

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