ビットコインの法律を制定して法定通貨として採用する世界初の国となったエルサルバドルで抗議活動が行われている。
抗議団体は、9月から始まる法定通貨としてのビットコインの使用を許可する法律の廃止を求めている。

ビットコイン採用のエルサルバドルでデモ行進

今週、エルサルバドルで労働組合や学生団体などのグループがビットコインの法定通貨化に対してデモ活動を行った。
「Block of Resistance and Popular Rebellion」と呼ばれる同グループは、ブケレ大統領が民意を反映することなく法案を可決したと主張しており、ビットコイン法の廃止を求めている。

ビットコイン法を廃止する提案をするために、抗議団体のメンバーが到着しました。

同グループは政府と一般市民の間で仮想通貨の使用に不平等が生じると考えており、ビットコインは政府と繋がりのある富裕層のビジネスマンがマネーロンダリングを行う際に役立つだけだと主張している。
また主導者の一人は、ビットコインの採用が貧しい人々にとって大きな影響を与えると述べている。

最低賃金の人にとっては、ある瞬間に300ドルのビットコインを持っていても、次の日には300ドルが50ドルになってしまうこともあります。
これまで私たちは仮想通貨の価格がどのように下落しているかを目の当たりにしました。

さらに、ビットコインを採用することで汚職や麻薬密売人の活動、脱税などに利用され、ボラティリティの高さから多くの中小企業を破綻させて低所得者や中間層に打撃を与えることになると警告している。
デモ参加者たちの主張は根拠のないものでもなく、実際にIMF(国際通貨基金)は経済的・法的な観点からの懸念を示している
また、世界銀行は環境面や透明性の面で欠点があるとしてエルサルバドルからの支援要請を拒否しており、JPモルガンも経済的利益を見出すのは困難との見解を述べている。

ビットコイン法はすでに可決されているが、適用されるまでには90日間の猶予があるため、実際には9月から法定通貨としてビットコインが使用されることになる。
果たして世界初の試みは今後どのような展開を迎えるのだろうか。

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この記事はZyCryptoの「Protests Erupt In El Salvador Over The Government’s Bitcoin Law」を参考にして作られています。