VisaはCurrencycloud社を買収し、既存の決済事業と仮想通貨事業の強化

クレジットカード大手ブランドの「Visa社」は、180カ国以上で約500の銀行やテクノロジー企業をサポートするフィンテックプラットフォーム「Currencycloud社」を買収する契約を締結したことを正式に発表した。「Currencycloud社」は、世界各国への国際送金や決済プラットフォームの開発を強みとする企業である。

今回の買収について、Visa社グローバル会計担当のColleen Ostrowski氏は以下のように述べた。

今回の「Currencycloud社」買収は、Visaの外国為替事業を改善し、金融機関、フィンテック企業へのサービスを拡大させることを目的としています。Visaの決済の透明性とスピードを向上させることを期待しています。消費者や企業は、国際的な支払いを行う際の透明性、スピード、シンプルさを、ますます求めるようになっています。

Ostrowski氏は、Visa社の既存サービスの品質向上を目的としていると述べた。

一方でCurrencycloud社」は7月にリップル社との提携契約を結んでいる。Visa社はデジタル通貨導入への取組みを進め、ビットコイン(BTC)のような主要な仮想通貨と、フィアットペッグのステーブルコイン(USDTやGUSDなど)の両方を積極的に受け入れている。Ostrowski氏は具体的に言及していないものの、今回の買収はVisa社の仮想通貨事業の強化を図る思惑がある、とも考えられる。

先週、Visaはオーストラリアで新しいビットコインデビットカードの発行を承認したように、着々と仮想通貨の導入を進めているようだ。今後の他のクレジットカード会社も追随するのか、注目して見ていきたい。

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この記事は、cointelegraph.comの「Visa to acquire cross-border payments fintech Currencycloud」を参考にして作成されています。