東ヨーロッパに位置するウクライナ国内で、デジタル通貨及び仮想通貨への関心の高まっているようだ。ウクライナ国立公共放送会社(NSTU)が、ポッドキャストにて仮想通貨やその他金融リテラシー分野に関する放送を実施したことが明らかとなった。報道では「ウクライナの人々の多くが仮想通貨の採用に向けて前向きだ」と報じられるなど、その急速な関心の高まりに各業界から注目が集まっている。

仮想通貨業界からも熱い視線? ウクライナ国立放送会社が"デジタル通貨"をテーマに大々的な放送を実施

ウクライナ国立公共放送会社(NSTU)が、ポッドキャストにて仮想通貨やその他金融リテラシー分野に関する放送を実施した。このプロジェクトの目的は、「スマートな投資を通じて各人が資産形成を見直し、節約を行い、そして金融リテラシーを向上させる機会を提供する」ことにあるという。

同プロジェクトの進行を務めるRomanKolyada氏は、いわゆる“デジタルマネー”に焦点を当てたエピソードで当該放送を開始。過去数ヶ月間で訪れた「仮想通貨の価格急騰」をテーマに取り入れるなど、以下のように問いかけつつ、リスナーとともに議論を深めた。

「最初のエピソードでは、仮想通貨資産について話します。なぜこれほどまでに速いスピードでその価格は上昇しているのでしょうか? そして、“仮想通貨”と“従来の通貨”の違いはどこにあるのでしょうか? 最も重要なこととして、「あなたの貯蓄を仮想通貨へと投資する価値があるのでしょうか?」

ビットコイン(BTC)などの仮想通貨市場にも追い風となるか、積極姿勢続けるウクライナの動向に注目が集まる

今回の一連の動きが広く注目を集めているのは、仮想通貨をテーマに取り上げる放送を行った主体がウクライナ“国立”の放送会社である点が要因のひとつだろう。これまで、一部の国を除き、国家が積極的に仮想通貨採用に関するテーマを取り上げた例はさほど多くなかった。そういった背景も相乗し、ウクライナ国立公共放送会社(NSTU)が見せた新たな取り組みがより大きな注目を集めることとなったと考えられる。同国立放送会社の代表を務めるDmytroKhorkin氏は、以下のように語った。

NSTUにとっても、デジタルプラットフォームを介してオーディオコンテンツを利用する視聴者とともに密に理解を深めるより良い機会となります。(中略) さまざまなデジタルプラットフォーム業界と協力することで放送を行うことが可能となりました。」

前述の通り、ウクライナ国内では仮想通貨に対して前向きな姿勢が一般化しつつあるという。事実、ブロックチェーン関連企業Chainalysisのレポートによれば、2020年の『Global Crypto Adoption Index』において、ウクライナが154か国の中で「1位」となっている。そして政府もデジタル資産領域に積極的な姿勢を見せており、独自の中央銀行発行デジタル通貨、いわゆる「CBDC」を立ち上げるプロジェクトに取り組んでいる。
民間と公的機関がともに立ち上がり、新たなイノベーションを巻き起こす――今後ウクライナはビットコイン(BTC)など仮想通貨市場に多大な影響をおよぼす国家のひとつとなるかもしれない。

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この記事は、news.bitcoin.comの「Ukraine’s Public Radio Launches Podcast With an Episode on Bitcoin.」を参考にして作成されています。/