MicroStrategyのCEOであるMichael Saylor氏は、米国が仮想通貨の世界を主導しなければ中国に覇権を握られると警告している。
同氏はビットコインが世界中で価値の保存手段として利用されることは避けられないものであり、米国の企業はビットコインを受け入れるべきだと述べている。

米国が行動を起こさなければ中国が仮想通貨の覇権を握る

MicroStrategyのCEOであるMichael Saylor氏は、米国が仮想通貨の世界を主導しなければ中国が覇権を握り、米国にとって良い結果をもたらさないと考えている。
同氏はMIT Bitcoin Expo Conferenceでのインタビューの中で以下のように述べている。

問題は、米国が世界の貨幣経済の問題を解決する技術を提供するのか、それともリーダーとしての役割を放棄するのかということです。
つまり、資本が海外や技術が海外に移動し、人々は英語やドルを使わずに中国語やCNY(中国人民元)を使うようになるのです。
私はそれが米国にとって良いことだとは思いません。

そして同氏は、中国に主導権を渡さないためにもアメリカの企業はビットコインを受け入れて役割を果たす必要があると述べている。

モバイルウォレットは、好き嫌い関係なく地球上の全ての人が利用できます。
米国の投資家と米国企業が管理・所有するビットコインが、アメリカの技術で運営されてアメリカの価値観を広めて米ドルを広めなければ、中国の人民元の監視の上に置かれることになるでしょう。
世界の60億人の人々は、おそらくビットコインを必要とするでしょうが、問題はビットコインで米ドルの代わりに人民元が利用されるようになるかもしれないということです。

中国との覇権争いを危惧している同氏であるが、実際、中国はブロックチェーン分野において非常に力を入れている。
今年3月にInternational Asset Management(IAM)が発表した調査によると、ブロックチェーン特許に関する指数において、アリババグループの金融関連会社であるアントグループが世界トップとなっている。
そして、このランキングのトップ10に入っている米国企業はIBM1社のみで、残りは中国企業となっている。
また中国はデジタル人民元の開発にも積極的であり、2022年の北京オリンピックまでに実用化する可能性がある。
果たして、仮想通貨の世界はどのような展開を迎えるのだろうか、今後の米国と中国の動きに注目したい。

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この記事はTHE DAILY HODLの「China Could Dominate the Crypto Space, According to Michael Saylor – Here’s Why」を参考にして作られています。