仮想通貨の投資信託を手掛ける米大手企業のグレイスケール・インベストメンツ(Grayscale Investments)は、同社が手掛ける世界初のビットコイン投資信託「グレイスケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)」からETFに転換する意向を明らかにした。
グレイスケール社は公式ブログで、GBTCをETFに転換するために「100%コミットしている」と明言し積極的な姿勢を強調した。
ETFとは、Exchange Traded Fundsの略で日本では上場投資信託と呼ばれることが多い。
ビットコインETFでは価格がビットコインの価格と連動するように設計されており、ビットコインの現物を直接所有しなくてもいいことから手軽に投資を始めることができる。
アメリカではまだビットコインETFは承認されていないが、2月に北米初のビットコインETF「Purpose BitcoinETF」がカナダで承認されていることから、アメリカにおけるビットコインETF承認への期待は高まっている。
同社CEOのマイケル・ソンネンシャイン氏はこの転換を「GBTCが始動した2013年からの計画」とした上で、グレイスケール社の商品はすべてETFに転換することを目的としているとBloombergの電話インタビューで語った。
グレイスケール商品のライフサイクル
- 非公募発行
- 流通市場における公的相場を手にする
- SECの許可を得る(←GBTCの現在)
- ETFに転換する
(Source:Grayscale’s Intentions for a Bitcoin ETF)
もし承認されれば、グレイスケール社のGBTCの運用資産は390億ドル(約4兆3,000億円)であることからアメリカのETF市場で金ETFのSPDRゴールド・シェア(運用資産額およそ570億ドル)に次ぐ2位になるだろう。
グレイスケール社が誇る巨額の運用資産に加え、手軽に投資できるというビットコインETFのメリットも加われば、ビットコイン市場はさらに拡大していくと考えられる。
グレイスケール社のビットコインETFが承認されることに期待だ。
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この記事は、Bloombergの「Grayscale ‘100% Committed’ to Making Biggest Crypto Fund an ETF」を参考にして作成されています。
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著者: CoinPartner 編集部 CoinPartner