ノルウェーの億万長者で投資家のØystein Stray Spetalen氏は、ビットコインを購入し、ノルウェー最大のビットコイン取引所MiraiExへの経営にも携わり始めた。

Spetalen氏はつい最近までビットコインを否定していた人物であるが、MiraiExとの関わりのなかでその意見を変えていったようだ。

億万長者のノルウェー投資家がビットコイン支持にまわる

ノルウェーの経験豊富な株式投資家として知られるØystein Stray Spetalen氏は、投資資産としてのビットコインを否定してきた人物だ。しかし、ノルウェーのニュースサイト「Dagens Naeringsliv」の報道によると、同氏はビットコインに対するスタンスを改めたようだ。

今月行われたDNB Investの会議で、同氏はビットコインの二酸化炭素排出量について大きな懸念を示しており、本当につい最近までビットコインに対しては厳しい姿勢をとっていた。

現在のビットコインは、ノルウェー全土と同じくらいのエネルギーを消費しています。これは非常に環境に悪いことです。当局やEUは、ビットコインを直ちに禁止すべきです。そうすれば、CO2の排出量を大幅に削減することができます。現在の決済システムで十分にやっていけています。

 しかしこの発言の後、Øystein Stray Spetalen氏は仮想通貨取引所MiraiEx”の創設者 2人と会って話をしたとのことだ。それからわずかも経たないうちに、同氏はビットコインを購入し、MiraiExへの投資を行った。MiraiExはノルウェーの仮想通貨取引所で、ビットコイン、イーサリアム、ライトコイン、リップルなどを取り扱っている。

事実が変わると、私も変わります。3月上旬にポッドキャストが録音された翌日、Miraiexの創設者であるThucØyvindに会い、自分が間違っていたことに気づきました。そして、Kjell Inge Røkkeがビットコインに参入したことも知りました。自分ではなく、Røkkeが儲けるのを見るのは耐えられませんでした。

Spetalen氏は、ノルウェーの実業家であるKjell Inge Røkke氏によっても見方が変わったと述べている。Kjell Inge Røkke氏は、ビットコインやその他の仮想通貨関連プロジェクトへの投資に特化した会社であるSeeteeを設立した人物だ。

最後にSpetalen氏は、「MiraiExに対して非常に前向きであり、すでに同取引所の経営陣に加わっている」と締めくくった。

コインパートナーの見解

Spetalen氏とMiraiexの創設者が具体的にどのような話をしたかという点まではわかっていない。しかし、同氏がわずかな期間の間にMiraiexの経営側に回ったことから考えると、ビットコインや仮想通貨の未来が経済的にも技術的にも明るいという認識を得たということは間違いないだろう。自らが発言していた「現在の決済システムで十分」だということ、また大量の電力を消費するという側面以上の利点を感じたことが推察される。

以前のSpetalen氏のように、ビットコインのひとつの点を見てこのシステムや価値を否定する人物は他にもいるだろう。しかし得られるメリットととの価値を学ぶことで、その人の「当たり前が」変わる可能性は充分にある。これをSpetalen氏は「事実が変わると、私も変わります」と表現した。ビットコインには課題や問題とされる点も多く存在することは事実だが、プラス面とマイナス面を天秤にかけた上で判断をしていくということが今後さらに大事になってくるだろう。

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この記事は、ZyCryptoの「‘I Was Wrong About Bitcoin’: Billionaire Crypto Critic Invests in Norway’s Biggest BTC Exchange」を参考にして作成されています。