韓国銀行総裁の李柱烈(イ・ジュヨル)氏が中央銀行デジタル通貨(CBDC)がビットコインに与える影響について発言している。
同氏はCBDCが定着するとビットコインの需要が大幅に減少すると述べている。

中央銀行デジタル通貨によってビットコインの需要は減少する

韓国銀行総裁の李柱烈(イ・ジュヨル)氏が中央銀行デジタル通貨(CBDC)によってビットコインの需要が減少すると述べている。

中央銀行が発行するデジタル通貨(CBDC)が導入されれば、ビットコインをはじめとする仮想通貨の支払い手段としての需要は減少するでしょう。

また同氏は、ビットコインや他の仮想通貨は変動が激しく、価値の保存手段としては信頼性に欠けると主張している。そのため、世界各国の政府がよりデジタル通貨を国民に提供すれば、仮想通貨への関心は低下するだろうと述べている。

韓国銀行では2021年の下半期にCBDCのパイロットシステムの構築とテストを行う予定であり、その際に決済、送金、換金における実用性の検証を行うとしている。
そして日本においても、4月からCBDCの実証実験を行うと日本銀行が発表している。
今回の実験ではCBDCの決済手段としての機能について検証を行い、期間は来年3月までを予定している。

コインパートナーの見解

CBDCが普及することで、支払い手段としてはビットコインと競合する可能性は考えられるだろう。
しかし、CBDCはあくまで法定通貨建てのデジタル通貨であるため、インフレによって自国の通貨の価値が低下している人々や、銀行口座を持っていない人々にはビットコインが必要になるかもしれない。
また、イ・ジュヨル総裁は「変動が激しいため価値の保存手段としては信頼性に欠ける」としているが、実際にはMicroStrategyやテスラなどの大企業や機関投資家のビットコイン参入が続いている。
これは投資家がビットコインのボラティリティの高さを受容し、その上で価値の保存手段があると判断していると考えられる。
果たしてCBDCの普及はビットコインにどこまで影響を与えるのだろうか、今後の動向に注目したい。

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この記事はZyCryptoの「Bank of Korea Governor Says CBDCs Will Shrink Demand for Bitcoin」を参考にして作られています。