テスラのビットコイン投資、早くも10億ドルの利益か

今月8日にビットコイン15億ドル(約1600億円相当)の購入を発表した米テスラ社だが、早くも10億ドル(約1050億円相当)近い投資利益が生じているようだ。今後ビットコイン購入を検討する企業にとって、理想的なモデルケースになるだろう。

テスラ社が今月8日に大量のビットコイン購入を発表したのは、今年の仮想通貨市場で最もセンセーショナルな事件のひとつとして間違いないだろう。その購入の発表そのものがビットコイン価格を跳ね上げる要因にもなった。驚くべきは、そのビットコインの上がり幅だ。8日から本日までのわずか2週間で、ビットコイン価格は、約480万円から約570万円まで大幅上昇を遂げた。実際には、テスラ社は発表に先立った2月第1週以前にビットコインを購入したものと見られており、最も早い2月1日に購入されていれば約10億ドル、最も遅い2月7日に購入されていたとしても約6億ドルの利益を出していることになる。2週間で最大10億ドルというこの利益は一時的ながら、テスラの昨年の事業利益を超えるペースだ。

企業のビットコイン投資後押しなるか

このテスラの例が後押しとなって、他の企業がビットコイン投資に乗り出す可能性も考えられる。業界の若き巨人のあとを追ってビットコイン購入ラッシュが生じれば、更に価格は高騰することになるだろう。しかし、企業のビットコイン購入にはある問題点がある。それは、特に上場企業がビットコインを購入した場合、ビットコインの下落と株式相場の下落に一定の相関が生まれてしまい、「他の金融資産と相関のない資産」というビットコインの優位性も低下してしまうのではないかという点だ。非上場の資産運用会社だけでなく上場企業がビットコイン投資を始めた場合、経済危機が生じた際に株式の下落とビットコインの大量売却による下落が同時に起こり、ヘッジが機能しなくなる可能性がある。市場の今後の動向に注目する必要がありそうだ。

\無料アプリを使って/

暗号資産(仮想通貨)のニュースを逃さずチェック
この記事はZyCryptoの「Tesla’s Bitcoin Investment Results in a $1 Billion ROI – FOMO Continues to Plague Traditional Firms」を参考にして作成されています。