ビットコイン(BTC)市場における大口投資家「クジラ」の数が、再び過去最高値を更新した。

「1,000BTC以上」を保有する「クジラ」の数は、過去21日間で140頭超の激増を記録し、その数は「2,446頭」となっている。(執筆現在時点)

これは短期的な強気相場を示唆しており、さらなる価格上昇へ好材料のひとつとなり得る。

しかし、ビットコイン価格の短期的な動きについては依然として弱気な予測も飛び交っているが、その背景にあるのは――。

ビットコイン(BTC)市場における「クジラ」の数が過去最高値に、過去21日間で劇的な増加を記録

2020年始以降、史上最高価格に相当する約42,000ドル(=約435.8万円)に到達するなど、前例のないほどに強気な価格行動を記録してきた仮想通貨ビットコイン。

しかし、過去1週間についてみると、一時主要なサポートレベルたる30,000ドル(=約311.2万円)を割り込み、じわじわと価格急落への警戒が強まっていた。

そんな中、あるデータによって今後短期的にビットコイン価格は再び大幅な回復を遂げる可能性が示唆されている。

オンチェーン分析を行うGlassnodeが報告したデータによると、ビットコイン市場における大口投資家「クジラ」の数が、過去最高値を更新したというのだ。

報告されたデータによれば、「1,000BTC以上」のビットコインを保有する「クジラ」の数は、過去21日間で140頭超もの劇的な増加を記録しているという。

その結果、「1,000BTC以上」を保有するビットコインウォレットの数は、合計「2,446」にまで到達した。

一部のコミュニティメンバーが推測しているように、この指標は(機関投資家などの)ビッグプレイヤーたちがビットコイン市場から撤退していない可能性があることを示唆している。

それどころか、数多くの「クジラ」が短期的な価格回復を期待していることが読み取れ、一般的には“強気の兆候”との見方が強まる。

 一方で個人投資家は弱気との見方も…ビットコイン価格『28,000ドル』付近への暴落に懸念か

しかし、個人投資家についてはそれほど強気ではないとの見方が大きい。

米大手仮想通貨メディアzycrypto.comは、ビットコイン個人投資家の動向に関して以下のようにコメントした。

「その一方で、個人投資家はそれほど強気ではないかもしれません。以前記録されたビットコイン価格の大幅な下落により、個人投資家が資産を売却した背景で、「クジラ」が市場の回復直後に大きな利益をあげたことを思い出してください。(中略)過去1週間を振り返ると、ビットコイン価格は大きな損失を被り、価格は『35,000ドル(=約363.1万円)』の主要レジスタンスレベルをクリアすることが出来ませんでした。」

「万が一今後も弱気な圧力が継続される場合、今後2週間で重要な『30,000ドル』を下回る可能性があります。(30,000ドルを下回ると、)下落の動きはさらに強まり、ビットコイン価格は次なるサポートレベルたる『28,000ドル(=約290.5万円)』にまで下落していく流れが強まりかねません。(中略)ビットコイン市場の深刻な後退に直面するケースも想定されます。」

「現在のビットコイン市場は弱気相場の兆候、クジラの動き次第では価格回復修正も」=人気仮想通貨YouTuber

今後短期的なビットコイン価格の行き先について、ある著名アナリストは弱気な予測を主張している。

人気仮想通貨アナリストでYouTuberとしても活躍する「Crypto Kirby Trading」は、「過去数日間でビットコイン価格が約20%もの大幅な下落を記録したという事実は、現在の弱気トレンド」を示しているとコメントした。

その一方で、以前まで好調な推移をたどっていたものの過去数日間でやや伸び悩み状態にあるイーサリアム(ETH)などのアルトコインにも言及し、以下のようにも主張した。

「イーサリアム(ETH)および他のトップアルトコインは、過去1週間で達成された新たな高値を維持することができませんでした。現在、多くのアルトコインは価格の下落修正を行っているようです。(中略)しかし、「クジラ」の活動を見ると、ビットコイン市場の動きについてそれほど悲観する必要はありません。進行中にある「クジラ」の動きのおかげで、ビットコイン価格はすぐに上方修正される可能性があるため、『20,000ドル(=約207.5蔓延)』やその付近にまで暴落するおそれはほとんどないと考えています。」

「クジラ」の大量発生は回復基調のトリガーとなるか、イーサリアム(ETH)などアルトに注目も

執筆現在(12414時半現在)、依然としてビットコイン価格は32,600ドル(=約338.2万円)前後を推移している。

ビットコイン価格の変動はイーサリアム(ETH)など多くの主要なアルトコインに多大な影響を及ぼす可能性があり、その動きに注目が集まっている状態だ。

上述のように、「クジラ」の数が過去最高値を更新したというデータを好材料とし、短期的にビットコイン価格は回復基調へとのっていけるのか。

今後も引き続き、ビットコインをふくむ仮想通貨市場全体から一瞬たりとも目が離せない展開が続いてきそうだ。

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この記事は、zycrypto.comの「Bitcoin News; The entrance of 141 new Bitcoin whales indicates an inevitable bullish uptrend.」を参考にして作成されています。