多額の仮想通貨リップル(XRP)の転送が確認された。

仮想通貨トランザクション追跡プラットフォーム「Whale Alert」が報告したデータによると、わずか20時間で「約1億XRP」が大口投資家クジラなどによって移動されたといい、一時市場に緊張感が高まった。

仮想通貨リップル(XRP)の巨額転送が確認、約30億円相当の合計「9,920万XRP」が匿名ウォレットへ

わずか20時間で、仮想通貨リップル(XRP)が大量に転送されたことが確認された。

仮想通貨トランザクションの追跡を行う「Whale Alert」は、115日、「約1XRP」の移動が明らかになったことを報告した。

Whale Alert」が共有したデータによると、その転送先は「Coinbase」ら主要仮想通貨取引所だという。

転送が確認された「約1億XRP」のうち、最初に転送された「約3,000万XRP」はRipple社によって送金されたもの。

次に転送が確認された「6,900万XRP」は、「Bitfinex」から「Coinbase」へと匿名ウォレット間で移動された。

2020年初来のリップル(XRP)価格低迷により、幾度となく大口投資家「クジラ」による売りへの動きが加速するなど、市場の緊張感はじわじわと高まりつつある状態だ。

今回の多額リップル(XRP)の転送は、この2件だけで合計「9,920万XRP」となっており、これは当時の価格で換算すると『28,416,436ドル(=約29億5,113万543円)』に相当する。

Ripple社による「約3,000XRP」の転送について、米仮想通貨メディアu.today「これは運用コストの資金となる可能性がある。」と報じている。

ODL流動性指数は急激な上昇を記録も、過去最高値まではほど遠いか

一方、ODL(On-Demand Liquidity/オンデマンド流動性)回廊の1つで、流動性指数が急激な上昇を記録した。

メキシコに拠点を置く主要仮想通貨取引所Bitsoでは、同指数が「9,154,990」にまで急上昇。

しかし、過去最高値にあたる「32,705,851」にはまだまだほど遠い水準となっている。

雲行き怪しいリップル(XRP)市場、SECによるRipple社訴訟問題が背景に

リップル(XRP)市場の雲行きについて、懸念される材料はSEC(米証券取引委員会)によるRipple社提訴問題だろう。

先日公表された文書によると、「Ripple社は合計21人の弁護士グループを正式に立ち上げた」ことが明らかになった。

21人の弁護士のうち、4人がRipple社現CEO(最高経営責任者)であるBrad Garlinghouse氏を、別の4人が同社共同創設者・元CEOChris Larsen氏を代表し、残りの法務チームが、Ripple社自体を代表する模様。

一方で、20201221日にRipple社に対する訴訟を開始した当時のSEC議長Jay Clayton氏は、同週後半に辞任を発表するなど、SEC側の動きも目まぐるしい。

Ripple社およびSECの動向は、仮想通貨リップル(XRP)市場に大きな影響を及ぼし得る。

執筆現在(11615時半現在)、リップル(XRP)価格は依然として0.292ドル(約30.32円)台を推移しており、「0.30ドル(=約31.36円相当)」の壁を破ることができない展開が続いているところ、今後も引き続き両者の動きには細心の注意を払っていきたい。

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この記事は、u.todayの「Almost 100 Million XRP Shifted by Ripple, Bitfinex and Coinbase.」を参考にして作成されています。