ここ数日間暗雲が漂うビットコイン(BTC)価格はついに一時17,000ドル(約177.1万円)を割り込み、再び価格回復へのタイミングをうかがう展開が続いている。
そしてここにきて、大口投資家いわゆる「クジラ」が続々とビットコイン(BTC)を移動させていることが明らかになった。
2018年に「クジラ」による資金移動が激化した際、ビットコイン(BTC)価格は暴落へと転じているため、今回も徐々に市場に警戒感が強まる。
ブロックチェーン分析企業CryptoQuant社が、『取引所流入指標(=主要な仮想通貨取引所全体の平均ビットコイン預金における約24時間平均を測定)』を共有した。
当該データによると、大口投資家――いわゆる「クジラ」による取引所へのビットコイン(BTC)の移動が急激に活発化しており、2020年3月20日以来最高レベルに到達したという。
ここ最近のクジラの動きについて、CryptoQuant社のCEO(最高経営責任者)であるKi-YoungJu氏は、以下のようにコメントした。.
「クジラが取引所への動きを活発化させると、一般的に仮想通貨は、『横向きから下方』で取引される傾向が強まります。」
(Source: CryptoQuant「Bitcoin: All exchange inflow mean.」)
執筆現在(11月27日22時半現在)、ビットコイン(BTC)価格は16,900ドル(約176.0万円)前後で推移しているが、CryptoQuant社はさらなる価格下落に警戒感をあらわにする。
現在の『取引所流入指数』は「2BTC(=約350万円相当)」を超えており、CryptoQuant社が示す“危険ゾーン(=Danger Zone)”に達している。
事実、同指標が現在と同水準にあった2020年3月頃には、ビットコイン(BTC)価格は大幅な下落を記録していた。
(Source: CryptoQuant「Bitcoin: All exchange inflow mean.(2020)」)
また、同様に、2018年11月頃に同指標が急激に上昇したときも、ビットコイン(BTC)価格は下落を記録している。
(Source: CryptoQuant「Bitcoin: All exchange inflow mean.(2018)」)
ビットコイン(BTC)を含む仮想通貨市場全体に多大な影響を及ぼす可能性が高い「クジラ」の存在に、警戒が強まる。
今後しばらくは、クジラの動きに細心の注意を払いつつ、ビットコイン(BTC)市場の動きを見守ってく必要がありそうだ。
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この記事は、www.coindesk.comの「Bitcoin may have a tough time charting a V-shaped recovery to recent highs in the short term, with on-chain activity showing increased selling pressure in the market.」を参考にして作成されています。
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著者: CoinPartner 編集部 kenta