仮想通貨 Vertcoin(ヴァートコイン)とは?


 Vertcoin(ヴァートコイン)とは、ASIC対策を目的に開発された仮想通貨の一種です。(ASICの説明は後述)この目的の達成のため、マイニングに要する電力が大幅に削減されていることが特徴です。


ん?待て待て、ASICってなんだ?結局Vertcoinてどんな仮想通貨なんだ?

ゆっくり見ていきましょう!


Vertcoinの最新チャート分析!相場から見る価格推移

まずはVertcoinの最新2018年1月11日現在のチャートを見てみましょう。今回はCoinMarketCapを使用します。


2014年の1月に開始以来、大きく3つの山がありますね。それぞれについてその理由を分析していきたいと思います。


まず1つめ、開始直後の山は、上場したことが判明したため大きく値が上がったものと思われます。どの仮想通貨でも似たような現象が起きます。往往にして、これはその後数ヶ月で収束します。


そして2つめ、2015年6月にオレンジの線(BTC建て)で比較的小さな山について。これに関しては、5月にSegwit搭載に成功し、Electrumがウォレットとして使用可能になったこと、そして6月に公式ウォレット発表などが相次いだためと思われます。


そして3つめ、2017年9月あたりの暴騰はこの頃から様々な仮想通貨が頻繁に暴騰を始めるようになったこともありますが、何より大きい要因はマイニング報酬半減期直前のためと言われています。12月にマイニング報酬が50VTC→25VTCへと、無事に半減しました。どの通貨でもマイニング報酬半減期直前は、市場への供給量が減ると予想しその通貨を買い込もうとする動きが起きるため、大きく値段が上昇します。


2018年1月11日の価格は1VTC=5.74USDとなっています。


 

Vertcoinの問題と将来性は?コインオタクの見解


信頼性◎

 メリットの部分で詳しくは述べますが、VertcoinはASIC耐性という明確な目的があるコインであり、一定の信頼性があるように思われます。開発者が定期的にVertcoinのブログを更新していますし、今後も通貨として存続し4年毎の半減期などが起き、通貨として上昇することは確実です。


実用性という観点から見ると乏しい

 Vertcoinは高い技術的価値を持っていますが、その高度な技術的価値がそのまま金銭的価値に直結するわけではありません。これも後述するように、Vertcoinは開発者たちによる実験といった色合いが強いように思われます。そのため、我々が投機以上の目的を見いだすことは難しいでしょう。


将来性ー緩やかな上昇は続けるだろうー

 以上の理由より、仮想通貨全体としての価格の変動には呑まれつつも、その信頼感と安定感から、緩やかな上昇を続けるだろうというのがコインオタクの見解です。今のうちに持っておいてもいいかもしれませんが、上昇にはしばらく時間がかかりそうなので、もっと直近で伸びそうなコインを保有しておく方が変動があって楽しいかもしれませんね。


Vertcoinの仕組み〜マイニングの非中央集権化を目指して〜

 まずは、Vertcoinの仕組みを知ることでVertcoinが他の仮想通貨とどのように異なるのか解説していきます。


概要

 通貨名(単位):Vertcoin(VTC)

公開日:2014年1月8日

開発者:開発チーム(https://github.com/orgs/vertco…

供給上限:8,400万VTC

現在の供給量:42,434,525 VTC (2018年1月11日現在)

ブロック生成速度:約2.5分

承認システム/アルゴリズム:Proof of Work(Lyra2REv2)

時価総額:$243,672,197 USD ((2018年1月11日現在)

                  CoinMarketcapにて時価総額ランキングでは117位となっています。



ASIC耐性があり、一般人のマイニング参加が容易になる

  ここではマイニングについての説明は割愛します。マイニングってなに?という方は以下の記事を読んでいただけるとわかりやすいと思います。

 

最近巷でよく聞くマイニング、儲かるとかいう人はいるけど実際どうすればいいのか全然わからない、まずマイニングってなんぞやという人向けにマイニングの初歩から発展的なことまで、コインオタクがマイニングについて解説してみました!

 


 さて、Vertcoinのマイニングにどのような特徴があるか説明します。

そもそもビットコインとは非中央集権化を目指した、国や政府の支配下にない通貨を作ろう!という理想を掲げてつくられたものです。ですが、その信頼を担保するマイニングという作業においては完全に一部の企業の寡占状態にあり、これを問題視する声があります。その寡占状態を助長しているのが、ASIC(エーシック)と呼ばれるマイニング専用デバイスの存在です。これは簡単に言えば、超高値のマイニング専用最強コンピュータみたいなもので、これを購入できる人が限られるために寡占状態が続く、、、といった現状があります。

 そこで、コイン発行側からこれに耐性をもつアルゴリズムを搭載することで、マイニングの中央集権化を防ぎ、一般人がもっとマイニングに参入できるようにしよう、というのがVertcoinの最大の特徴の1つです。


 以下のような動画も出ています(全編英語です)。




Lyra2REv2というアルゴリズムを搭載

 Vertcoinは、Lyra2REv2と呼ばれる作業証明アルゴリズムによって、


・ASIC耐性

・マイニング時にかかる電力使用量削減(15%程度減)


を達成し、一般人でもマイニング参入がしやすいようになっています。え?作業証明アルゴリズムってなに?って思った方、ざっくばらんに言えば、パソコンの動き方を決定するプログラミングの方法です。こういう風に作動してね、と機械に命令するコードのことと思ってもらえれば十分だと思います。


この仕組みがVertcoinを特徴付けるものと言えるでしょう。


ちなみに、MONACoinも実はこのタイプのアルゴリズムを取っています。このように、今や数千種類もある仮想通貨です。マイニングなどの観点から本当にオリジナリティを出すというのはなかなか難しい話のようです。




Vertcoinのメリット

 

マイニングが非中央集権的になる

 ASICを用いたマイニングができなくなるため、一般人のマイニング参入が容易になります。その結果、マイニング産業に多様性が生じ、51%攻撃が起こりにくくなったり、本来の目的である非中央集権の達成に叶う、などのメリットが生まれます。

 51%攻撃に関しての詳細は以下の記事をご覧ください!

 

51%攻撃とは、仮想通貨で広く用いられているブロックチェーンの正常な動作を妨げる方法の1つです。51%攻撃をされるとどんな危険があるのか、どういう対策がなされているのかも含めて、コインオタクが徹底的に解説します!

 



開発チームは信頼できる

 Github、というエンジニアのプラットフォームをご存知ですか?Githubとは、エンジニアスキルのある人々が集い、情報や意識の共有をしていくためのオンラインプラットフォームで、仮想通貨のディベロッパーもここを利用しています。私たちも閲覧できますが、ここでは「▽▽コインの開発チームは〇〇さんたちです!」のように、素性を明かして日々仮想通貨の技術的構築を目指しており、その中の1つとしてVertcoin開発チームがあります


 そしてVertcoinの開発チームは、このGithubに所属しているデベロッパーによって運営されています。それ自体は仮想通貨としては当たり前なのですが、このように、開発チームは約月1〜2回程度、それなりの長さのブログも出しており、誠実さが伺われます。



Vertcoinのデメリット

 

 ASIC耐性以外のメリットが乏しい

 大仰な説明をしてきましたが、実はASIC耐性以外のめぼしい特徴がありません。仮想通貨全体に当てはまるデメリットを除けば、一にも二にもこの事実がデメリットとして挙げられます。実用性も目下なく、当分は投資以外の使い道はないでしょう。

 そもそも、この通貨自体が、新たな装備を搭載した通貨というある種デベロッパーとしては実験的な通貨としての色合いが強いように思われます。つまり、実用性などを搭載するモチベーションが開発者にあるのか、少し疑問です。そのため、開発者側はともかく、私たちとしてはこの通貨が投機目的以上の何かになる可能性は今のところ考えにくいでしょう。


仮想通貨全体に言えるデメリットは以下にまとめてありますので、こちらも併せてお読みください。

 

ビットコイン…もはやなにそれとはいえないぐらい有名になってきましたが、電子マネーと違うの?とか思っている方も少なくないはずです。そんなビットコインのデメリットについて今更ながら東大生コインオタクが本気で考察してみました!

 


本当に一般人でも参加できるのか、怪しい部分がある

 また、Vertcoinが掲げている「一般人のマイニング参加」が果たして本当に達成可能なのかどうかも、懸念があります。電力15%減によりマイニング参入が可能になったと言い切れる根拠はありませんし、そもそも一般人のマイニング参加のインセンティブは電力減により上昇するのかどうかも怪しいところです。数百万スペックのコンピュータや企業単位でこぞってマイニングをする現状では、「個人でのマイニング参加は論外」といった風潮もあるからです。

 ですがこれはあくまで現状の話であり、今後このような動きが加速しマイニングへの風向きも変わるかもしれません。



【Vertcoinの購入方法】オススメの取引所3選

 では実際にVertcoinを入手したい!そんなアナタにVertcoinのオススメ取引所を教えます!

が、残念ながら国内取引所では扱いがありません。全て海外取引所となります。

Bittrex

 海外の取引所としておなじみBittrex200種類以上を取り扱う世界最大の仮想通貨取引所の1つです。とりあえずここ言っときゃいいとか思われたくないので笑、証拠を提示しましょう。以下の写真はCoinGeckoによる取引所別VTC取扱量です。(2017年12月23日現在)



VTC取引の80%がBittrexで行われています。さすがですBittrex。

Bittrex公式サイトはこちら


Bittrex(ビットレックス)とはアメリカに本社がある仮想通貨取引所です。Bittrexの特徴は?強みは?取扱通貨数が世界一?絶対に知っておきたい情報、コインオタクが全部教えます!


Poloniex 

 上の表でBittrexに継ぐのが、同じく海外取引所として使用者も多いアメリカのPoloniexです。こちらは約60種類を取り扱っており、海外取引所として定番の1つです。

Poloniex公式サイトはこちら


ポロニエックスは、グローバルで使われている世界最大級の仮想通貨取引所の1つで、日本でも上級者がよく使っていると言われています。そんなポロニエックスの概要や、メリットデメリット、使い方などについてまとめました。


これら2つでVTC取引全体の98%を占めているのですが、もう1つ紹介しておきます。


Yobit

 国や運営会社が不明の海外取引所です。アルトコインの宝庫かつアルトコインの墓場でもあり、一発逆転ゲームみたいな大穴当てができる可能性がある一方、仮想通貨の概要を示すホワイトペーパーさえ存在しないコインもあるので要注意です。あまり長期間に渡ってお金(通貨)をおいておくことはお勧めできませんが、興味のある方は試してみるといいと思います。魅力は何より通貨ペア数の多さです。現在、7000以上の通貨ペア数があります。オススメ、とタイトルには書いてしまいましたが、信頼性には欠けるため、積極的にこちらをオススメするわけではないことを付言しておきます、、、

Yobit公式サイトはこちら


YoBitはサイト内で賭けやレンディングできるなどユニークな機能を多く備えた取引所です。しかし、その運営会社が不明であるなど懸念点も多くあります。そんな取引所の特徴から登録方法、使い方、オススメ度までコインオタクが徹底的に解説します。


【Vertcoinの保管方法】ウォレットおすすめ!

 続いては、Vertcoinを保管するウォレットについて紹介します!


Electrum

 ElectrumはPCで管理するデスクトップウォレットです。多くのウォレットが日本語に対応していない中、日本語対応している点もおすすめポイントの1つです。セキュリティの高さにも定評があります。詳しくは以下の記事をご覧ください。

 

初心者でもカンタンに使えるほどわかりやすいUI、Electrum。古くから存在する古参ウォレットで、多くのビットコインユーザーから信頼されています。今回はその特徴や評価をカンタンに解説していきたいと思います!

 

公式ウォレット

 Vertcoinの公式サイトがウェブウォレット推奨しています。



公式ウォレットを使ってみる!


以下のようにホームページで述べています。

The Web Wallet is the easiest way to get started with Vertcoins.
Access our online wallet without downloading anything.

For Windows users, Wallet (64-bit ↓, 32-bit ↓) will help you get online in just a few minutes.

For Mac and Linux users, Vertcoin wallet is available (Mac ↓, Linux ↓). You can get up and running with complete step-by-step instructions.

Source: https://vertcoin.org


 「このウェブウォレットはVertcoinを始めるのに最も簡単な方法です。何もダウンロードすることなく、ただ私たちのウォレットにアクセスしてください。

Windowsユーザーはこちからすぐに手に入れることができ、Macユーザーは以下の指示を読んでください」といったところでしょうか。

 どうやらMacだとWindowsに比べて多少ダウンロードにかかる手間が煩雑なようです。


ただしコインオタクの見解としては、Electrumが使えるのなら評判もセキュリティも上々のそっちを使えばいいじゃん、、、と思っています。



Vertcoinに関するQ&A

Vertcoinの半減期について教えてください!

 半減期の周期は約4年、直近では2017年12月と言われています。

半減期直前は供給量が減るという予想から価格の上昇がよく起こりますね。

 VertcoinはJPY建てで取引できますか?また日本円だといくらくらいになりますか?

できません!Vertcoinを扱う取引所は全て海外取引所であるため、一度国内取引所で日本円をBTCなどに変えてそれを海外取引所に送金する必要があります。

日本円での値段は2018年1月11日現在、6.55USD=720円程度となっています。


Vertcoinまとめ

以上、ヴァートコインはマイニングの非中央集権化を目的とした暗号通貨であり、堅実な伸びが期待される一方、投機以外の実用性は乏しいことやヴァートコインのウォレット、取引所などを解説しました。定期的に更新されるブログの中で、実用性に関する公表があるか否かがヴァートコインの今後を左右する鍵となるでしょう。

 仮想通貨元年と呼ばれた激動の2017年が終わり、2018年はどんな年になるのでしょうか?今年もVertcoinのみならず仮想通貨全体の動向からも目が離せません!