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Triggersとは、Block Allianceが開発している、スマートガンのコントロールのために開発された暗号資産(仮想通貨)です。CounterPartyトークンの一種として開発されています。
暗号資産(仮想通貨)市場では、将来性があるにもかかわらず安価な暗号資産(仮想通貨)、いわゆる草コインの一種として暗号資産(仮想通貨)投資家たちの注目を集めています。
(2017年8月9日~2018年1月10日)
長いあいだほぼ無価値な草コインという立ち位置に甘んじていましたが、2017年9月に全流通Triggerの70%がBurn(破棄)されるというニュースが流れ、それまでの二倍程度まで値段が高騰しました。
そして12月、この時期にはverge高騰を皮切りに空前絶後の草コインブームが起こり、一気に高騰しました。さらにそれにあわせてBinanceに上場!このあわせ技でTRIGは今までにないほど高騰したのです。
しかし、その高騰も年が明けて間もない2018年1月6日、TRIGはBittrexから上場廃止を宣告され、これによって一気に半分ほどに価格が落ち込みました。
Triggersの一番のターゲットになるのはやはり巨大な銃社会、アメリカ合衆国でしょう。ですから、アメリカ政府の銃規制やスマートガンに対する発言によって価格が上下する可能性があります。もちろん、スマートガンにポジティブな声明を出せばTriggersへの投資は集中するでしょうが、現行のトランプ政権は銃規制に否定的であるため、スマートガンにポジティブな可能性は低いでしょう。
TriggersはNASA、米国防総省、フィリピン警察といった、銃社会の主要機関に存在を認知され、注目されています。なので開発が成功した暁には迅速に普及する可能性が高く、かなり今後に期待できるでしょう。
草コインのほとんどがその機能の将来性はともかくとして、実際に公的機関などで利用されるビジョンに乏しいのに対し、Triggersのマーケティングの強さは非常に魅力的ですね。
現在、アメリカを中心として銃社会の国家では、銃の乱用による犯罪に頭を悩ませています。しかし、下手に銃規制をすれば悪人の手にのみ銃器が渡り一般人がそういった犯罪者への対抗手段をなくしてしまう恐れがあるため、政府は規制にかなり慎重になっており、銃規制について日夜大きな議論が起きています。
スマートガンの導入はその銃規制問題に対する一つの解になりうるため、Triggersは今後広く銃社会で採用される可能性が高く、大きな将来性があるのではないかと思います。
通貨名:Triggers
通貨単位:TRIG
開発者:Block Alliance
公開日:2016年10月
プラットフォーム:CounterParty
発行上限:30,000,000 TRIG
承認システム:Proof of Encryption
公式ホームページ:BlockSafe Foundation公式ページ
Triggersはスマートガンの管理をブロックチェーン上で行おうというプロジェクトです。Triggersそのものの説明の前に、まずはスマートガンについて説明しておきましょう。
スマートガンとは、誤射を防いだり乱用を抑止するために開発された銃で、グリップなどに生体認証を搭載することによって所有者以外に発砲を不可能にしたり、発砲時に場所や発砲者の情報をインターネット上に自動で記録したりできます。
しかしながら、従来のスマートガン開発では、サイバー攻撃のリスクが回避できませんでした。サーバーで一極集中管理する場合、サーバーが攻撃された際に不正に所有者の情報を奪われたり、改ざんされる恐れがあったのです。
しかしながら、ブロックチェーンを用いて分散ネットワーク上でデータを管理することで、この問題は克服されます。
TriggersではBlocksafeという名前のブロックチェーンネットワーク上でそれらの情報を管理します。そして、その情報のトランザクションが生じる際、手数料にAMMOというトークンを利用します。
では、肝心要のTRIGの役割を次で紹介していきます。
Blocksafeにも、ブロックチェーンの全てを保管しているノードが存在していなくてはいけません。そして、そのノードの中でもトランザクションの書き込みが可能な「マスターノード」という役割を持った人が存在します。そして、このマスターノードになるためにTRIGは必要なのです。
具体的には、公式ウォレットで1500TRIGを所有していれば無条件でマスターノードになることができます。そして、マスターノードには報酬として、毎月保有TRIG量の25%にあたるAMMOが配布されるとアナウンスされています。
つまり、10000TRIG所有していれば2500AMMOがマスターノード報酬として手に入るのです。
ただし、現在はまだ公式ウォレット自体が開発中で、AMMOの配布は行われていません。
公式ウォレットは3月31日にリリース予定です!
また、JustifireというBlock Alliance参加企業から、TRIGでスマートガンを購入することも可能です。
将来性の項でも触れましたが、現在アメリカでは銃規制についての議論が活発に行われています。銃乱射事件や誤射による事故といった問題が俎上に上がり、なかなか議論に決着がつかないでいます。そんな中、悪用される恐れが小さく、誤射も起こらないこのスマートガンはその問題に対する一つの解になりうるのではないでしょうか。
したがって、このスマートガンの実用化には大きなニーズがあるように感じます。
そして、サイバー攻撃による情報改ざんやサーバ破壊というスマートガン開発の課題をブロックチェーン利用によって克服したのがこのTriggersなのです。
これは他の草コイン全般に言えることですが、Triggersはこのように大きな将来性がある一方で、1TRIG価格は非常に低く、時価総額もそんなに大きくありません。コインパートナー的には、これはTRIGへの過小評価ではないかと思います。なので、今後改めてTRIGが注目を集めるようなことがあれば、価格が爆発的に増加しても不思議ではないでしょう。
ただし、これはあくまでも実用化に成功した場合の話であり、投資する際には開発に失敗するリスクも考慮しなくてはいけません。
マスターノードになることで、保有TRIGの25%にあたるAMMOを得ることができます。
しかし、NEOとGASの関係を見てもわかるように、プラットフォーム内通貨はそのプラットフォームを構成している通貨より価値が低くなってしまう可能性がかなり高いです。実際に、GASはNEOの50%ほどの価値しかありません。そのため、この「保有TRIGの25%分のAMMOを得ることができる」というシステムがマスターノードになるインセンティブとしては些か弱く、プラットフォーム運用がうまくいかない可能性があります。
銃規制に懐疑的な現アメリカ政府がスマートガンを積極的に導入する可能性は、現状あまり高くありません。ですから、NASAや国防総省から注目を集めこそすれ、実際にそれらの機関が開発に協力したり、導入するかと言われると正直微妙ではないかと思います。
また、万が一注目が集まったところで政府や米ライフル協会がネガティブな声明を発するなどした場合、価格が暴落する可能性もあるので、そのあたりのリスクは考慮しておきましょう。
2018年1月12日をもって、TRIGはBittrexから上場廃止されました。このことがTRIGの価格に与えた影響は大きく、発表前の半額程度まで暴落しました。
いままでの取引のほとんどが行われてきたBittrexから上場廃止されたダメージはかなり大きく、流通高に影響を与えそうです。
今最も勢いのある暗号資産(仮想通貨)取引所がこのBinanceです!TRIG以外にもTRONやXPといった、現在注目を集めている草コインの多くがこのBinance銘柄なので、草コイン投資に興味のある方は登録しておくことを強くオススメします!
TRIGは公式ウォレットが未だ開発中であるため、サードパーティー製のウォレットを使う必要があります。
Indie squareはCounterPartyトークン用のスマホウォレットで、TRIG以外のトークンにも多く対応しています。PePeCashのような他のCounterPartyトークンにも興味のある方はぜひ使ってみてください!
また、このウォレットはTriggersの開発元であるBlocksafe Allianceも公認しており、信頼できるでしょう。
XCPウォレットはカウンターパーティートークン用のブラウザ拡張型ウォレットです。
Google Chromeブラウザ用に開発されており、非常に簡単に使えるのが特徴です。カウンターパーティートークンをPCで管理したい!という方ににオススメです。
確かに、Triggersの実際の用途や将来性というよりはその注目度に投資が集まっている感が否めず、バブルと表現できないこともありません。ですが、このTriggersにはこれまでに紹介したとおり、大きなニーズと将来性があると感じています。そのため、TRIGの高騰は単なるバブルに留まらない可能性が高いと思います。
上場廃止されても、ウォレット自体がなくなるわけではありません。
特に、Bittrexでは、以前上場廃止された他の暗号資産(仮想通貨)のウォレットも存在しており、そこからの入出金が可能です。
ですから、上場廃止後もBinanceなど他の取引所に移して運用すれば問題ないでしょう。
今注目の草コイン、Triggers。現時点ではその性質や将来性への注目はそこまで集まっていませんが、今後そちらに焦点が合うことになれば、さらなる成長が見られそうです。
ただ、そのためにはもちろん開発が順調に進む必要があるので、開発者の声明などにも注意しつつ見守っていきましょう。