仮想通貨Byteball(バイトボール)とは

Byteballとは、ブロックチェーンの代わりにDAGという仕組みを採用していて、ブロックチェーンの問題であるスケーラビリティ問題や、決済の速度の問題を解決したスマートコントラクトプラットフォームです。通貨・財産権・債務・株式といった移動可能な価値を持つデータを改ざんなく格納出来る分散型のプラットフォームです。

Byteballの最新チャート分析!相場から見る価格推移

2017年の5月に高騰しています。このときは仮想通貨全体でバブルになっていたため、全ての仮想通貨が高騰しました。8月前半の暴落は、AirDropで受け取れるコインの数が減ったことによります。また、同じく8月には、coincheckに上場するかもしれないという噂が広まったため、価格が高騰しましたが、その後デマだとわかり価格が暴落します。また、月に一回ずつあるAirDropの後には価格が毎回落ちています。

(2017年12月13日現在)

Byteballの問題と将来性は?コインオタクの見解

二重支払いなどの攻撃に対する脆弱性

技術の新規性が高く、理論上は耐えうる二重支払いなどの攻撃に対する脆弱性がまだわかりません。ビットコインなどで使われているブロックチェーンではそれが可能であることを今まで攻撃をうけてそれを防御することで証明してきましたが、DAGではその検証がまだされていません。

Fullウォレットになるインセンティブがない

DAGは、幾つかのトランザクションをまとめて一つのブロックにするブロックチェーンとは違い、それぞれのトランザクションが一つのブロックのようになっています。そのため、DAGのデータ容量が大きくなりすぎてしまいフルウォレット(ビットコインでいうところのフルノード)になるには、高性能なPCを持っている人しかいない上に、フルウォレットになるインセンティブがないので、中央集権化が進む可能性があります。

DAGが広まれば仮想通貨の常識が代わるかも!

もし、DAGに脆弱性がなかったら、IT革命と言われるブロックチェーン技術に代わり、DAGが仮想通貨の常識になるかもしれません。なぜならブロックチェーンのスケーラビリティ問題を永久的に解決する上、手数料も今ほどはかからないからです。そのため、今は、イーサリアムがスマートコントラクトプラットフォームとしては一番有名ですが、Byteballがイーサリアムにとって代わる存在になるかもしれません。


Byteballの仕組み

Byteballの概要

通貨単位GBYTE※
開発者Tonych
公開日2016年12月
承認アルゴリズムDAG(Directed Acyclic Graph)
発行上限
1,000,000 GBYTE
公式ホームページhttps://byteball.org/

※GBYTEというのは、ギガバイトのことで、メガバイト、キロバイト、バイトでの表示も可能です。

DAG(有向非巡回グラフ)を使用している

引用:ホワイトペーパー

byteballでは、ブロックチェーンを使っていなくて、代わりにDAGを使用しています。全てのストレージユニット(ブロックチェーンでいうところのブロックのことでトランザクション1つ1つのこと、上の図でいう白丸)は、一つ前のユニットのハッシュ値を含んで署名することにより一つ以上前(最低でも2つ)のストレージユニットの内容を参照出来ます。それが積み重なり「雪玉」のようになることからbyteballと名付けられました。

特徴としてはマイニングが存在しないので、マイナー手数料がなく、手数料が安いことと、承認までにかかる時間が早いので、送金が即座に行えることです。では、マイニングなしにしてどのようにトランザクションの承認が行われているのでしょうか。


Witness

トランザクションの承認は、12人のwitnessと呼ばれるDAGネットワークにおける重要なノードによって行われます。ビットコインでいうところのマイナーですね。ですが、ここで注意して欲しいのは、Witnessは、DAG全体で12人しかいないわけではなく、ユーザーごとに違うWitnessを選択します。Byteballのトランザクションには、手数料がかかり、取引データ1バイトあたり1byteです。この手数料をWitnessはトランザクション承認報酬として受け取ります。

では、Witnessはどのようにして二重支払いを防いでいるのでしょうか。

簡単に説明すると同じユーザーが作った全てのストレージユニットに番号をつけ、中身が同じユニットが存在する際には古い番号のユニットを正しいとするという仕組みによって二重支払いを防いでいます。ではその番号はどのように決まっているのでしょうか。


1.間接的に矢印をたどれる(ハッシュ値を参照出来る)時

引用:ホワイトペーパー

AとBでは、☆を経由して矢印を辿れるので、番号はBよりAのほうが若いです。


2.間接的にも矢印をたどれない(ハッシュ値を参照出来ない)時

引用:ホワイトペーパー

この2つの赤丸同士は、矢印をたどっていってもお互いにたどり着くことはありません。このような場合にはまず、メインチェーンを決めてメインチェーン上のユニットに番号を振ります。(メインチェーンは、自分の選んだ12人のwitnessのうち過半数が作ったユニットにより自分の直近の取引が参照されているメインチェーンを正しいメインチェーンとします。

そしてメインチェーン以外のユニットには最初に辿れるメインチェーン上のユニットと同じ番号を振ります。これで直接関係がないユニット間でも順番をつけることが出来ます。(これでも番号が同じだった場合にはハッシュ値が小さいほうを正しいとみなします。)

引用:ホワイトペーパー

スマートコントラクトを利用した機能

条件付き決済・・・間違った相手に送金したときにそれをキャンセルすることが出来ます。また、条件をつけることが出来て、受取人が1時間以内に受け取らなければキャンセルされる、というような内容のトランザクションを作ることが出来ます。そのため、不正が起きた際などに送金をなかったことにできます。

予測市場・・・分散型市場予測が出来ます。同じような機能を持っている通貨としてはAugurやGnosisなどがあります。

P2P保険・・・保険会社の仲介を挟むことなく、Aさんが怪我をしたらBさんに保険金が支払われるという契約を結べます。

P2Pベッティング・・・スポーツイベントなどで他のユーザーと対戦し、Aさんが勝ったら〇〇GBYTE配布するという契約を結べます

チャットでのP2P支払い・・・SNSを使って簡単に送金が出来ます。

チャットボット・・・AIで動いているBotを使って自動でBTCとGBYTEの交換ができたりします。

Blackbytes・・・Blackbytesは、現金のように匿名性が高い通貨です。Byteballをウォレットに保有していると、保有分に対して毎月数割のBlackbytesが配布されます。まだ取引所には上場されていませんが、ウォレット内のチャットでは、取引が可能です。

マルチシグ

 Byteballは、通貨・財産権・債務・株式といった移動可能な価値を持つデータを改ざんなく格納出来る分散型のプラットフォームです。ここで、改ざんを防ぐための技術としてマルチシグが使われています。マルチシグとは、トランザクションの署名に複数の人の署名を必要とする技術です。詳しくは、こちらの記事を読んで下さい。

セキュリティ対策をするうえで知っておかなければならないマルチシグについて!秘密鍵がハッキングされても、秘密鍵をなくしても大丈夫ってどういうこと!?ネットショッピングやマイクロペイメントにまで影響を与える新技術を解説します。

 

 textcoin

Byteballのアップデートによって追加された機能です。送金相手がByteballのアドレスを持っていなくても既存のGmailやLINEで送金が出来る技術です。つまり、既存のサービスを利用してサービスを展開しています。これにより、ITリテラシーが高くない人でも誰でも簡単に送金ができるので、新たなユーザー獲得が見込まれます。


Byteballの配布

Byteballは多くの人たちに行き渡ることが重要だと考えています。なので多くのユーザーが獲得出来る上、流動性が生まれるという考えで、無料配布しています。総発行料の98%が配布される予定です。今のところ配布には2つの方法があります。

AirDrop

Byteballが、毎月保有しているGBYTEの10%、リンクしている1BTCにつき0.00625GBYTEがもらえます。

また、Blackbytesは、保有しているBYTE10byteに対し2.1111byte、1BTCにつき2.1111×0.00625GBYTEをもらえます。

ただし、AirDropは、Byteballを受け取れるウォレットに入れて置かなければならず、取引所のウォレットに入れていても基本的には受け取れないことには注意が必要です。リンクしているBTCとは、Byteballの公式ウォレットにBTCを保有していることを証明したBTCのことです。初のAirDropでは70000BTC分がリンクされました。そのため、潜在的なByteballのユーザーはかなり多く獲得出来ていると思います。これは、一見公平な配布のようにみえますが、大量のビットコイン保有者がbyteballを独占して多くの人に行き渡らない可能性もあります。実際に、最初のAirDropでは、WavesとLiskのプロジェクトで得た大量のビットコインを用いて大量のByteballを受け取った人がいて、多くのユーザー獲得にはつながっていないかもしれません。このようにAirDropでの配布があまりうまく行っていないこともあり、今後は、配布方法をAirDropからキャッシュバックのほうに移していき、AirDropの頻度を下げると公式は発表しています。

AirDropのスケジュールについては詳しくはQ&Aで説明します。

キャッシュバックプログラム

提携している小売業者、支払い処理業者、カード発行者との決済の10%をByteballで受け取ることが出来ます。この時決済方法は問わないのでフィアットでの決済でもByteballを受け取ることが出来ます。また支払い方法が、Byteballの場合20%のキャッシュバックを受けることが出来ます。この資金はどこから払われているかというと、運営の管理している有限の資金プールから出ているため、お店側としてもByteball決済を受け入れるインセンティブになります。ですが現状の問題点としては、AppleからByteballの公式ウォレットの認可が降りていないため、App storeでアプリがDL出来ません。そのため、iphoneユーザーはmacなどを持ち歩かなければいけないので非常に不便で、決済手段として受け入れられるには大きな問題です。


Byteballのメリット

スケーラビリティ問題が存在しない

ブロックチェーンを使っていないので、スケーラビリティの問題が生じません。スケーラビリティ問題は、全仮想通貨で問題になっていることで、ブロックサイズがボトルネックになっていてトランザクションの承認が遅くなることが問題です。

 

ビットコインの値動きにも大きく影響し、ビットコインの分裂騒動にも大きく関係しているスケーラビリティ問題ですが、実際に何がそんなに騒がれるのか、わかっていない方も多いのではないでしょうか。詳しく知らない方でもわかりやすいように解説します!

 

手数料が安い

これもブロックチェーンを使っていないことが原因ですが、マイナー報酬が存在しないので手数料が安く済みます。byteballで発生する手数料は、12人のwitnessがトランザクションの承認報酬として受け取ります。取引データ1バイトあたり1byteです。現在のレートで1GBYTEが、$350ほどなので、だいたい取引データ1バイトあたり0.00004円です。そのため、マイクロペイメントが出来るといってもいいでしょう。

 

マイクロペイメントとは、少額の決済が可能になるサービスです。今まで少額の決済をするのに手数料が決済価格よりも大きいなど、現実的ではありませんでした。今後仮想通貨を使って可能になる可能性があるマイクロペイメントの仕組みや将来性を解説します!

 

Byteballのデメリット

中央集権的

Witnessのデフォルト設定が全て開発者のTonychのWitnessであるため、ほぼ全てのユーザーの12人のWitnessがTonychによって運営されているため、非常に中央集権的になっています。なので、現状はTonychを信頼する必要があります。今後デフォルトのWitnessたちは別の主体がやるようになる予定ですが、手数料が固定されているため、現状1トランザクションあたり非常に安価なので、インセンティブとしては弱いです。また、逆にもし今後投機によって価値があがったときにマイクロペイメントが実用的に出来るかも不安要素です。

一応、デフォルトのWitnessをCashback Witnessというサードパーティが運用しているWitnessに変えることでユーザーに手数料が一部返ってきます。これによりユーザーにデフォルトのWitnessを変えるインセンティブを作ります。Witnessの分散化に少し貢献しますね。


開発が弱い

byteballは、開発チームがそんなに大きいわけではないです。その上、ICOを行っているわけでもないので、開発資金が潤沢にあるわけではなく、今後開発者が大幅に増えることもないでしょう。なので、ユーザー自身がコミュニティを大きくしていく必要があると思います。また、Byteballプラットフォームにいかに多くのエンジニアが集まり、実用的なアプリケーションを作るかも発展に大きく関係してくると思います。


【Byteballの購入方法】オススメの取引所3選

Bittrex

Bittrexは海外で最も有名な取引所の一つです。特徴としては、手数料が0.25%と安くなっています。また、取扱通貨数は250種類以上で世界一です。デメリットとしては、日本語対応していないことと、日本円での入金出金ができないことです。なので、Bittrexにお金を入れたかったら一度日本の取引所で日本円を仮想通貨にして、それをBittrexに送るというプロセスを踏まなければいけません。

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Bittrex(ビットレックス)とはアメリカに本社がある仮想通貨取引所です。Bittrexの特徴は?強みは?取扱通貨数が世界一?絶対に知っておきたい情報、コインオタクが全部教えます!


Cryptopia

ニュージーランドの取引所です。500種類以上の仮想通貨を取り扱っていることが特徴です。ICO直後の草コインを上場させることも多く、scamには注意しましょう。また、本人認証しなくてもメールアドレスの登録だけで取引が可能です。ですが、規模は小さくセキュリティには不安が残ります。

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changelly

changellyは仮想通貨の交換サービスです。複数の取引所と連携していてその中で、ユーザーにとって最も有利なレートで取引が出来ます。取引手数料は0.5%で、国内のどの取引所よりも安くなっています。ですがデメリットとしてはフィアットを使えないので、日本円からByteballを購入するには、coincheckなどの日本の取引所で一回日本円をBTCなどの仮想通貨に替えてからchangellyでByteballを購入しなければいけません。

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国内の販売所と比べて破格の手数料で仮想通貨を取引できるChangellyをご存知でしょうか?使わずに損をするのはもったいない!今回は、Changellyの登録方法から使い方、コインチェックからの送金の手順まで、ユーザー目線で解説します!

 

【Byteballの保管方法】ウォレット3選

公式ウォレット

エアドロップを受け取るためにも、公式 のウォレットを使うことをおすすめします。ダウンロードするときにFullウォレットとLightウォレットを選択する箇所があります。Fullウォレットは同期に時間がかかる上、かなり大きな容量なので、気軽に使えるLightウォレットをおすすめします。

公式のウォレットはこちらから!

取引所のウォレット

他にbyteballを保管出来るウォレットがないので、取引所のウォレットに保管するしかありません。ですが、取引所のウォレットに入れておくと、AirDropが受け取れない取引所も存在しますし、セキュリティの面では、自分のウォレットに保管しておくほうが安全です。もし、使うなら二段階認証をしっかりするなどセキュリティを出来る限り強固にしましょう。


Byteballについての気になるQ&A


AirDrop(エアドロップ)のスケジュールは?いつまで発行されるの?

AirDropで配布されるGBYTEは、

1~8回は、1GBYTEごとに0.2GBYTE、16BTCごとに1GBYTEでしたが、

9回〜は、1GBYTEごとに0.1GBYTE、16BTCごとに0.1GBYTEになりました。

過去の配布スケジュールはこのようになっています。

引用:Byteball Wiki

今のところ64.5%が配布されていて、次のAirDropは2018年3月までは行われない予定です。いつまで配布されるかは今後のキャッシュバックプログラムの配布量にもよるのでなんとも言えませんが来年の3月のAirDropが最後になるかなと、個人的には思っています。

コインチェックに上場しているの?

8月にcoincheckのAPIマニュアルにByteballが追加されたため、coincheckに上場するのではないかという噂がながれましたが、結果としては上場されませんでした。 


Byteballまとめ

Byteballは、ブロックチェーンを使わず、DAGを使用しています。DAGというのは新しい技術で、二重支払いに対する脆弱性など問題は多く残っています。また、まだ分散化の問題は解決出来ていません。しかしDAGはスケーラビリティ問題を回避出来るという点で、他の仮想通貨に優位を持っていて、今後注目されていく技術だと思いますし、ブロックチェーンに変わっていく可能性もあると思っています。こうなるためには、Byteballプラットフォームにいかに多くのエンジニアが集まり、実用的なアプリケーションが出来るかが鍵になっていくと思います。

そのため全体としては将来性は非常に高く、注目すべきプロジェクトだと思っています。