「暗号資産(仮想通貨)は無価値であり、現行の経済に影響を与えることはない。」とイギリス中央銀行上級顧問は発言。

また、「暗号資産(仮想通貨)は価値の安定性、価値の貯蔵といった金融サービスとしての基本的な要項を満たしていない」と暗号資産(仮想通貨)そのものに対し非常に辛口なコメントを残した。

仮想通貨は脅威ではないと英国中央銀行は認識

イングランド銀行上級顧問「暗号資産(仮想通貨)は銀行の脅威にはならない」

英中央銀行上級顧問のHuw van Steenis氏は暗号資産(仮想通貨)は無価値であり、銀行の脅威になることは無いと発言。

その理由として、暗号資産(仮想通貨)は「金融サービスとしての基本的なテストに合格できていない」からだと、ブルームバーグのインタビューで答えた


イングランド銀行総裁「暗号資産(仮想通貨)は金銭として機能しない」

英中央銀行総裁は昨年3月に、暗号資産(仮想通貨)は「国際経済の安定性を脅かす存在にはならない」と発言。van Steenis氏と同様に否定的な見解を示していた。

イングランド銀行総裁のMark Carney氏は、昨年三3月にG20加盟国の財務大臣および中央銀行総裁宛に報告書を発表。

その中でCarney氏は、「暗号資産(仮想通貨)が世界経済の安定性に危険を及ぼすことはない。 これは、暗号資産(仮想通貨)のマーケット額が既存の金融システムに比べて非常に小規模だからだ。最近のピーク時でも、世界GDPの1%未満である。」と語った。

米国大手経済評論家も仮想通貨を金銭と認めず

フォーブスやニューヨークタイムズ、ウォールストリートジャーナルなどに頻繁に登壇する経済専門家も、暗号資産(仮想通貨)の将来に悲観的な姿勢を持っている。

米大手経済専門誌に数多く登壇し、「伝説の投資家」と言われるほど有名なGary Shilling氏。同氏は価値の貯蔵、取引の媒介手段ではないことを理由に、暗号資産(仮想通貨)が「金銭として失格」であると、CNBCのインタビューにて述べている。

Shilling氏が第一に指摘するのは、ビットコインを創ったとされるサトシ・ナカモト氏の素性が明らかになっていない点だ。

このことが、ブロックチェーン技術に対する透明性の欠如の原因となっていると同氏は指摘する。

透過性にかけることに対しては非常に懐疑的になってしまう。理解できないものに対しては絶対に投資をすることはない。

さらに、Saliing氏はビットコインを「詐欺の一種」と形容した。

暗号資産(仮想通貨)の価格変動の様子が、18世紀に流行した詐欺手段ポンジ・スキームと似ているとも述べている。