韓仮想通貨取引所coinzestが5億円流出 その対応に厳しい声も

韓国暗号資産(仮想通貨)取引所coinzestが先週18日に、ネットワークエラーにより誤って顧客に約60億韓国ウォン(約5億円)相当の暗号資産(仮想通貨)を送金してしまったと、CoinDesk Koreaが発表した

これらの誤った送金に対処するために取引所は、ネットワークエラー発生前の18日18時33分18秒を基準にロールバックしたと発表した。

ロールバックすることで、誤送金前の状況に戻したものの、流出金の一部はすでに現金化してしまったものもあり、流出額の半分は未だ返金されていないようだ。

取引所側は、法律的な部分も考慮に入れながら今後回収を進める予定だ。

法人法務に精通している寒暑喜弁護士は、

取引所の条件に該当する規定がある場合、今回の措置は法的に問題ないように見える

とした一方で、

ただし、ネットワークエラーに起因するものであるだけに取引所の過失も存在する

と、当時の取引を行った人や誤送金された人に、いくつかの被害補償が必要になる可能性もあると語った。

また、法律的には今回のロールバックが問題なかったとはいえ、議論を呼んでいることは間違いない。

韓国国内業界の専門家は、

ロールバックは、特定の時点に戻すことを意味する。
今回の場合は、この誤送金による価格変動を考慮すると、その間にトレードした人々に対し、損害を与えていると考えることが出来る。

とし、ロールバックは厳しい基準にのみ進行しなければならないと強調した。