ついに米SECがビットコインETFを承認されたらしい!
これにより、ビットコインは最高値730万円を更新しました。

このニュースを受けて、ビットコインETFに興味を持ったのではないでしょうか?
そこで今回は、ビットコインETFについて概要からなぜ注目されているのか、今後の動向まで解説します。

この記事を読めば、「ビットコインETF」についての基礎知識を全て理解できるようになり、小難しいニュースの内容もすらすらと耳に入ってくるようになるでしょう。

  仮想通貨ビットコインETFとは?この記事をざっくりまとめてみました

  1. ビットコインETFとは、ビットコインの上場投資信託のこと
  2. 現状、ビットコインETFが認められ3カ国が承認済み
  3. 米SECが承認したことで、BTCが半年ぶりに高値更新
  4. ビットコイン現物ETFが承認されればさらなる高騰が期待できる
基礎知識

ビットコインETFとは?

ビットコインETFとは

そもそもETF(上場投資信託)とは?

ビットコインETFとは

ETF(Exchange-Traded Fund)とは上場投資信託のことを指し、その名の通り証券取引所に上場している投資信託のことを言います。

分かりやすく言うと、一般の投資家が自分の資産をプロの投資家に預けて代わりに運用をしてもらうことです。

運用して得た利益は元の投資家に分配されるという、投資信託の上場バージョンというイメージです。​

ETFと一般的な投資信託の違い

仮想通貨ビットコインETFとは?ETFは厳しい審査を通らなければいけない

  ETF
(上場投資信託)
一般的な投資信託
上場 している していない
購入
価格
リアルタイムで変動 1日1回算出
購入
方法
証券取引所で購入 郵便局・銀行などの
販売会社を通じて購入
売却
可能期間
取引所の
営業時間内
ファンドによって
制限あり

ETFは証券取引所に上場するための厳しい審査をクリアする必要があるため、一般的な投資信託と比べて信頼性が高いという特徴があります。

価格や購入方法、売却可能期間にも違いがあり、ETFの方が自由度が高いため流動性も良いです。

投資家の側からしてみるとETFは高い透明性と流動性の担保された投資信託と言うことができます。

ビットコインETF申請の動き

仮想通貨ビットコインETFとは?アメリカでの動きが活発

ビットコインを対象としたETFのことを「ビットコインETF」と言います。

近年では、金融関係の企業がビットコインETFを米証券取引委員会(SEC)に申請する動きが活発になっています。

そのため、「ビットコインETF」に関するニュースが多く発信されるようになったのですね。

メリット・デメリット

ビットコインETFが承認されることによって起こる影響

ビットコインETFのメリット

ビットコインETFが
承認されるとどうなるのか

  • 仮想通貨への信用が高まる
  • 仮想通貨市場が活性化する
  • 税制が優しくなる

仮想通貨への信用が高まる

仮想通貨ビットコインETFとは?仮想通貨=危ないというイメージが未だある

​ビットコインETFが承認されると、まず暗号資産(仮想通貨)への信用が高まることが期待されます

権威のある証券取引所で扱われる​ということは、ビットコインが正式に「金融商品」と認められたという証になるからです。

現在は、詐欺やハッキングなど様々な被害が報じられ、リスクが高い投機商品として考えている人も多いですが、ビットコインETFが承認されることによって、このような悪いイメージが改善されることに繋がるでしょう。

機関投資家の膨大なマネーが流れ込んでくる

仮想通貨ビットコインETFとは?機関投資家が流入することで莫大な資金が流れ込む可能性が高い

​続いて、ビットコインETFの承認がもたらすインパクトとしては、市場の活性化が挙げられるでしょう。

ビットコインETFが認められビットコインへの信用が高まれば、これまで暗号資産(仮想通貨)単体への投資を懸念していた機関投資家の莫大な資金が流入してくることが予想されます

投資家から集めた大きなお金を動かすプロの機関投資家たちは、フィデューシャリー・デューティー(個々の投資家たちの信任に応えるという義務)の観点から、安全性に問題のある暗号資産(仮想通貨)への投資は行ってきませんでした。

しかしビットコインETFが承認されれば、暗号資産(仮想通貨)取引の安全性・透明性が高まることで、ビットコインの金融商品としての魅力が高まり、ビットコインへの投資に参入してくるでしょう。

莫大な資金が市場に流入してくれば、ビットコインの価格にも影響する可能性は高いと見られます。

税制が優しくなることで、ユーザーの取引が活発化する

仮想通貨ビットコインETFとは?税率が大幅に下がる可能性がある

​現在日本では、暗号資産(仮想通貨)取引による利益は雑所得として扱われており、最大で利益の45%もの税金を払わなければならない仕組みとなっています。

ところが、ビットコインがETFと見なされるようになると、証券に対する課税と同様になるため税率が約20%程度まで下がることになります

新規参入のハードルが下がることで、市場にもプラスの影響を与えるのではないでしょうか。

暗号資産(仮想通貨)の税金についてはこちらの記事をご覧ください。

メリット・デメリット

ビットコインETFの問題点

ビットコインETFの問題点

  • 公正な価格評価の困難さ
  • 流動性の低さ
  • 詐欺や価格操作の危険性の高さ

ビットコインETFの問題点①公正な価値評価ができない

仮想通貨ビットコインETFとは?ビットコインの価格設定はまだ難しいのが現状

まず、SECはファンドがビットコインに対する公正な価値評価が​できないことを非承認の理由として挙げています。

ETFでは、ファンドが総資産額を出すために毎営業日に資産評価を行う必要があります。

しかし、現状では適切な価値設定ができるだけのビットコインの情報やその関連商品の情報が十分にないことが指摘されているのです。

ビットコインETFの問題点②流動性の低さ

仮想通貨ビットコインETFとは?他の金融商品と比べてビットコインの流動性は低い

さらに、SECからは暗号資産(仮想通貨)市場の流動性が低いことも問題視されています。

暗号資産(仮想通貨)は非常に新しい市場であり、株などの他の金融商品に比べてまだ取引量が少ないのが現状です。

それに対し、基本的にETFはいつでも売買できるような流動性の高さが特徴として挙げられます。
このようなETFの流動性を担保するには、ビットコインの取引量は少なすぎるというのがSECの見解のようです。

ビットコインETFの問題点③詐欺・価格操作の危険性が高い

仮想通貨ビットコインETFとは?他の金融商品と比べて詐欺・価格操作の危険性が高い

SECのもう一つの懸念点として述べられているのが、暗号資産(仮想通貨)市場は、詐欺や価格操作の影響を受ける危険性が高い、という点です。

暗号資産(仮想通貨)に対する国際的な規制や法整備はまだまだ未発達であり、詐欺の被害なども相次いで発生しています。

このような状況を受けて、ビットコイン現物ETFは未だ未承認となっていると言えるでしょう。

暗号資産(仮想通貨)の危険性についてまとめた記事はこちら!

気になるポイント

ビットコインETFに関するニュースを総まとめ

ビットコインETFに関する
ニュース総まとめ

  • 過去のビットコインETF上場申請一覧
  • 世界初!2020年9月バミューダで承認
  • 2カ国目!2021年2月カナダで承認
  • ついに!2021年10月アメリカで承認

過去のビットコインETF上場申請一覧

それでは、これまでに起きてきたビットコインETF関連のニュースについて表でおさらいしてみましょう。

​日付 出来事
​2017/3​ ​・ウィンクルボス兄弟がビットコインETF​の上場を申請するも、
SECにより否決
・SolidX Bitcoin Trustの上場申請否決
2017/4​ ​・SECがウィンクルボス兄弟の申請について
再審査を行うことを発表
​2017/7 ​・LedgerXが米商品先物取引委員会(CFTC)に
暗号資産の先物業者として認可
2018/1​ ・SECがビットコインの安全性などへの懸念を書簡で表明​
​2018/7 ​・VanEck・SolidX・CBOEの3社が
ビットコインETFを申請
・SECが​ウィンクルボス兄弟による
ビットコインETFの再申請を拒否
​2018/9 ・VanEck版のビットコインETF承認可否判断を12月まで延期
2018/12 ・SECがVanEck版の申請を
翌年2月まで延期(二度目)
2019/1 ・ビットワイズ社がビットコインETFを申請
・CBOE(VanEck版)が申請を取り下げ
2019/2 ・VanEck・SolidX・CBOEがビットコインETFを再申請
2019/3 ・SECがビットワイズ・VanEck版の申請の可否判断を5月に延期
2019/5 ・SECがビットワイズ・VanEck版の申請の可否判断を8月に再延期
・Wilshire Phoenix社がビットコインETFを申請
2019/8 ・SECがビットワイズ・VanEck版の申請の可否判断を
10月に延期
2019/9 ・VanEck版ビットコインETFの申請が取り下げ
2019/10 ・SECがビットワイズの申請を非承認
2019/11 ・SECがビットワイズのビットコインETF申請の再審査を発表
2019/12 ・Wilshire Phoenix社の申請に関する可否判断を翌年2月に延期 ​
2020/9 世界初のビットコインETFがバミューダ証券取引所で承認
ブラジルのファンド企業Hashdexと米ナスダックが提携し発行。
2021/2 2カ国目カナダでビットコインETFがカナダ規制当局から承認
カナダの資産運用会社「パーパス・インベストメント」
2021/10 3カ国目アメリカでビットコインETFが米証券取引委員会(SEC)から承認
米大手ETFのプロシェアーズ社のBTC先物ETFがニューヨーク証券取引所Arcaに上場

これまでの経緯を見てみると、2019年以前のビットコインETF申請はことごとく非承認とされてきました。

しかし2020年9月にバミューダで世界初のビットコインETFが承認され、2021年にはカナダ・アメリカでもビットコインETFが承認しました。

世界初!2020年9月にビットコインETFが承認される

仮想通貨ビットコインETFとは?世界初のビットコインETFがついに実現

2020年9月、ブラジルのファンド企業であるHashdexと米ナスダックが提携し発行するビットコインETFが、バミューダ証券取引所に上場することが決まりました。

バミューダ証券取引所は小さな取引所ではありますが、ビットコインが世界に認められるための大きな一歩だと言えます。

BTC価格への影響はあまり見られませんが、正式に取り扱いが始まれば、少しずつ市場に資金が流れ込んでくるでしょう。

2カ国目!2021年2月にカナダでビットコインETFが承認される

仮想通貨ビットコインETFとは?ビットコインだけでなくイーサリアムETFも承認済み

2021年2月、北米初となるカナダの投資運用会社「パーパス・インベストメント」のビットコインETFがトロント証券取引所に上場しました。

これにより、カナダは世界で2番目のビットコインETF承認国となりました。

また同年4月中旬にはビットコインだけでなく、イーサリアムのETFも承認されています。

気になるポイント

米SECがビットコイン(先物)ETFを承認したことで半年ぶりに最高値更新

2021年10月、ついにビットコインETFがアメリカで承認され、ビットコインは半年ぶりに最高値730万円を超えました
これは米大手の資産運用会社プロシェアーズのビットコイン先物ETFが、ニューヨーク証券取引所Arcaに上場し取引が開始したことによるものです。

アメリカでは、2017年からビットコイン上場の申請を行っており、ついに2021年10月に米証券取引委員会(SEC)からの承認を得ました。

今後、米国SECによるビットコイン現物ETFの承認、ビットコインETF承認国の増えた場合、さらなる高騰が期待されています。

まとめ

ビットコインETFに関するよくある質問

ビットコインETFとはそもそも何?

ETFとは証券取引所に上場している投資信託のことを指します

一般的な投資信託と比べて厳しい審査を通らなければいけないことから、信頼性が高いとされています。

ビットコインETFはなぜ注目されているの?

主に3つの理由があります

  1. ビットコインの信用度が高まる
  2. 税制が優しくなる
  3. 仮想通貨市場が活発化する

これらのことから機関投資家の莫大な資金が流入することが予想され、ビットコインの価格に好影響を与える可能性が高いとされているからです。

ビットコインETFはどこの国で承認されているの?

2021年10月時点で、バミューダ・カナダ・アメリカの3カ国です

2021年10月、米資産運用会社のビットコイン先物ETFがSECに承認されたことで、BTCの価格に好影響を与えました。

まとめ

ビットコインETF ​まとめ

この記事のまとめ

  • ビットコインETFとは、ビットコインの投資信託が上場したもの
  • アメリカでは、ビットコインETF承認への動きが高まっている
  • 承認されれば機関投資家の資金が流れこむことが予想されている
  • ビットコインETF承認のキーパーソンはSECか

​今回はビットコインETFについて解説してきました。

2021年10月のアメリカによるビットコインETF承認で、ビットコインは最高値を更新しました。

今後、ビットコイン現物ETFの承認や承認国が増加すれば、さらにビットコインへの信頼度や期待値が高まり、さらなる価格上昇が期待できます。

長期目線での投資を検討されている方は、今のうちにセキュリティの強い取引所でビットコインを保有しておくのが良いかもしれませんね。

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(Coincheck公式)