Status(ステータス)とは

StatusとはEthereum上で構成された分散型アプリケーション(DApp)に暗号資産(仮想通貨)に詳しくない人でもスマホから簡単にアクセスでき、メッセージ機能もついているプラットフォームです。簡単にいうとLINEやWeChatのようなものです。LINEもメッセージ機能だけでなくLINE MUSICとかありますよね。

 

イーサリアム(Ethereum)は、時価総額第2位の暗号資産(仮想通貨)で、ビットコインを超えるほどのポテンシャルを持つかもしれないと言われています。イーサリアムの何が凄いのか、将来性はどのくらいあるのか、実際に買った方が良いのかを解説します!

 

 

 

Statusの最新チャート分析!相場から見る価格推移

 

7月23日にはYunbiに上場したことにともなって価格が上がりました。ですが、StatusはBTC9やBinanceなど、中国の取引所に多く上場しているので、9月には中国のICO規制にともなって価格が下がっていきます。

また、11月1日~11月4日の期間に開催されているEthereum Developer Conference、通称Devconで、大きな発表をするというので価値があがっていきましたが、google mapsの成功に導いたNabil NaghdyがStatusのCOOとしてジョインするという発表やハードウェアウォレットのリリースにも関わらず、結果は価格が落ちました。2017年11月20日には、Huobi Proで上場が決まり価格が上がりました。


(2017年11月28日現在)

Statusの問題と今後の将来性は?コインパートナーの見解

今まで無料で使えていたサービスが有料になる

今では無料で使えるのが当たり前になっているプッシュ通知ですが、この機能をつけるのにはコストがかかります。分散型アプリケーションでは、中央管理者がいないため、その機能を開発から始めなければいけません。それを開発者のコストにするのではなく、プッシュ通知機能を買うマーケットから、ユーザーが買うことで、ユーザーの負担にします。このように中央管理者がいるアプリでは今まで無料で使えるのが当たり前の機能が有料になるので、ITリテラシーのないユーザーからすれば今までのアプリの方が良いのではないかと考える人が多そうです。(ユーザーが広告などを見て無料になる可能性も高いです)

競合が強い

トーク機能があって様々なアプリケーションが使えるプラットフォームは、今の日本でいうLINEのようなものです。日本人の9割が利用している上、無料で使えるLINEに対して、メッセージ機能のあるアプリとして流行るのは難しいかと思います。Statusが元にしているWeChatに関しても中国では、日本でのLINE以上に流行っていて、生活に根付いています。α版のデザインも若い人向けというようよりはエンジニア向けといった感じのデザインで、一般大衆に普及するかはわかりません。

暗号通貨普及のフックになるかも!!

今まで暗号資産(仮想通貨)は、ある程度ITリテラシーの高い人向けのものでした。例えば、ウォレットでしたり取引所でしたりと登録が大変だったり、仕組みが複雑で、色々ネットで調べてやっと使えるといった感じでした。暗号資産(仮想通貨)が普及するためには、ここが結構ネックになっていて、もし日常決済に暗号資産(仮想通貨)が取り入れられたとすれば、みんながこれをできなければなりません。その結果として仕組みがあまりわかっていなかったがために資産を失っても完全に自己責任です。これに対してStatusは暗号資産(仮想通貨)に詳しくない人でも使えるように、スマホから簡単にアクセスできるというソリューションをとっています。そのため、もしLINEのようにStatusが爆発的に流行したとすると、暗号資産(仮想通貨)全体が一般大衆に受けいられるフックになる可能性があります。

 

Statusの仕組み

Statusの概要

通貨単位:SNT

公開日:2017年6月20日

供給上限:6,804,870,174 SNT

公式サイト:https://status.im/

LINEの非中央集権版

Statusは今でいうLINEやWeChatのようなものです。中国ではWeChatを使ってタクシーの手配ができるなど、生活に必要なものになっています。StatusはWeChatのようにメッセージアプリのプラットフォーム化を目指しています。そのため、チャット上で、メッセージだけでなく、送金やスマートコントラクトを送れます。これは、分散型アプリケーションでやらなくとも、今のような中央集権で良いじゃないかという人もいますが、分散型で行うことで、中央の管理者が得をするサービスではなく、利用者全体としての利益が優先されるので、より良いサービスが展開されると予想されます。

 

時価総額第二位の暗号資産(仮想通貨)イーサリアムの最大の特徴であるスマートコントラクトですが、なにがすごいのかわかっていない人も多いかと思います。そのスマートコントラクトを、具体的にできることから将来性まで考察しました。

 

 

AppStoreのような機能

Status(ステータス)はiOSにおけるAppStore、AndroidにおけるGooglePlayのような分散型アプリケーションを整理する機能も存在します。カテゴリ分けや、人ベースの評価などがみれるので、使いたい機能の分散型アプリケーションを探すことが容易になります。開発者側としても、自分たちのサービスを消費者に届けるのが容易になるので、Statusを使うインセンティブになります。

今、分散型アプリケーションは以下のようなものを利用できます。

uPort:個人情報確認システム。

Gnosis:市場予測アプリ

Oasis exchange:ETHとERC20トークンの取引サービス 

Ethlance:雇用者と技術者のマッチングサービス 

Aragon:会社や組織の運営・管理プラットフォーム

Etherisc:保険プラットフォーム

Ujo:音楽配信サービス

 

Statusのメリット

開発が活発

Statusはブログ、twitter、Slackなどでこまめに情報発信しています。ブログでは毎週の成果を報告していますし、Slackでは開発チームへの質問をする時間があるなど、コミュニティを大切にしています。しかもすでにα版のアプリも出ていて開発の成果も出ています。その他にもマーケティングの一環として、ICO時には、blockfolioというアプリにも広告を出したりもしています。

blockfolioは、様々なコインを一括して管理することができる、暗号資産(仮想通貨)を数多く持っている人には必須の超有名アプリです。

 

個人情報を自分で管理できる

今までのLINEなどの中央集権的なメッセージアプリでは、セキュリティのことがかなり問題視されていて、管理者には内容を知られているのではないかといった懸念がありました。実際日本でLINEを使っていない人の多くはそこを心配しているようです。例えば、芸能人のLINE流出事件のようなことがありましたよね。しかし、Statusでは、DAppのため管理者が存在せず、暗号化された安全なメッセージ機能を利用できます。

 

Statusのデメリット

サービスの需要が微妙

結局のところそれを暗号資産(仮想通貨)でやらなくても中央集権でいいと思う人のほうが多いと思います。暗号資産(仮想通貨)という参加のハードルが高いものをあえて導入することで、一般大衆に受け入れられる可能性は低くなると思います。

 

トークン設計があいまい

どこでSNTを使うのかというのが、いまいち正確ではありません。ETHだったらEthereum上のスマートコントラクトを利用するときに使いますが、SNTではなにをするときに使うのかというのが明記されていません。例えば、プッシュ通知サービスを利用するときには使いますが、必ずしもSNTをStatus内での全ての決済で使う必要はないそうです。

 

【Statusの入手方法】オススメの取引所3選

Bittrex

Bittrexは海外の取引所で世界で最も有名な取引所の一つです。取引通貨数は世界一で250種類以上です。手数料も安く、0.25%です。また、セキュリティも高く、過去大きなハッキング被害はありません。ですが、海外の取引所なので、日本円入金に対応していないことや、英語でしか書かれていないので、操作がわかりにくいといったデメリットもあります。

Bittrexの詳しい説明はこちらの記事をよんでください!

 

Bittrex(ビットレックス)とはアメリカに本社がある暗号資産(仮想通貨)取引所です。Bittrexの特徴は?強みは?取扱通貨数が世界一?絶対に知っておきたい情報、コインパートナーが全部教えます!

 

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Binance

Binanceは中国の取引所で、日本語対応もしています。特徴としては、新規の上場通貨をユーザーの投票で決める取り組みをしています。取扱通貨は70種類程で、手数料はBittrexよりも安く0.1%になっています。問題点としては、中国の取引所なので、国による規制のリスクがあります。

Binanceの詳しい説明はこちらの記事をよんでください!

 

2017年7月の設立以降、驚異的なスピードで成長する暗号資産(仮想通貨)取引所Binance。どんな取引所?今後は大丈夫?メリットデメリットと登録方法、使い方は?この記事を読めばBinanceに関する知識はバッチリ!

 

 

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Liqui

ウクライナの取引所で、マイナーな通貨を数多く取り扱っています。手数料もBittrexより安いですが、大きな問題があります。それは運営が7人しかいないことです。そのため、セキュリティの安全性にはかなり不安です。また、登録に必要なものがメールアドレスだけなので、ブラックマーケット市場で使われたり、マネーロンダリングのリスクなどから国による規制が入る可能性もあります。

 

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【Statusの保管方法】ウォレット3選

MyEtherWallet

MyEtherWalletはデスクトップウォレットです。Ethereum系のトークンを保存するなら一番有名なものです。秘密鍵は自分で管理するタイプのもので、基本的にはそのパソコンがハッキングやウイルスにかかったりしない限りは安全です。なので、本当に安全に保管したい場合はオフラインでしか使わないパソコンを用意しましょう。

 

Ethereum用ウォレットでもっとも有名なMyEtherWallet。ブラウザを経由して手軽に利用できるこのウォレットの仕組みや使い方など人気の理由を解説します!この記事を読んでMyEtherWalletを使いましょう!

 

 

MyEtherWalletのリンクはこちら!

 

 

MetaMask

MetaMaskはGoogle Chromeプラウザのプラグインとして作動するデスクトップウォレットです。メリットとしては、新しいアドレスが簡単に作れるということです。デメリットとしては、MyEtherWalletと同じようなリスクがあります。ここからでないと参加できないICOの案件もあるので作っておいて損しないでしょう。

MetaMaskのリンクはこちら!!

(MetaMaskの記事リンク)

 

imToken

imTokenはモバイルウォレットです。特徴としては、送金コストを自由にあげられることです。これはICO参加時とかにはめっちゃ便利で、早くトランザクションを承認させなければいけないタイミングでは必須のウォレットです。

 

imTokenのリンクはこちら!

Statusについての気になるQ&A

ICOの参加方法や価格は?

ICOの開始は、2017年6月20日からで、期間は14日もしくはETH建てで1200万スイスフラン相当に達してから24時間を定めていました。しかし、非公開で定められた額に到達したらその時点で終了というものでした。価格は1ETH=10000SNTでした。

参加方法は、

1.ETHのウォレットを用意する

2.ICOに投資するETHをウォレットに送金

3.当日設定されたアドレスに入金する

という感じです。

ICOの調達額は?

結果としては9000万ドルほどを調達しました。しかし、ICO初日は購入が殺到し、Ethereumのネットワークが混雑してしまいました。これは、ICO時に一人あたりの購入上限が設定されていて、ETHの送金だけでなく返金もしなければいけないためにトランザクションが倍になったことが原因だと思います。

ICOについてはコインパートナーの記事をぜひ読んで下さい!

Statusまとめ

Statusは、DAppをスマホでだれでも簡単に使えるようにするものです。暗号資産(仮想通貨)のそもそもの問題であるITリテラシーの高い人しか使えないというところのソリューションとしてはかなり期待できるものです。しかし、いくら開発が活発でも既存のLINEにとってかわるものになるにはまだまだ時間がかかるかと思います。しかし、ビットコインが数年かけて既存の金融体制を壊してきたように、いずれStatusが主流になるかもしれません。