オーシャンコイン(Oceancoin)とは

オーシャンコインはパラオのリゾート開発地を担保価値とする世界初の暗号資産(仮想通貨)です。今では多くの人に普及しつつある旬な暗号資産(仮想通貨)ですが、暗号資産(仮想通貨)には普通担保となるものはなくそれぞれの持つ独自の機能や仕組みから生まれる信用によって成り立っています。そのような中、開発中の土地を担保とする暗号資産(仮想通貨)が生まれたのですからもちろん注目されますよね。しかも、その担保価格が集めたお金の5割分というのは、なんとも魅力的な話です。

しかし、おいしい話に裏があるのは世の常です。こんな魅力的なオーシャンコインにも怪しいところが多く存在しているのです。なのでおいしい話だからとすぐに飛びつかずに様々な記事や話を見ながらよく吟味して使うことにしましょう。今回コインパートナーではオーシャンコインが安全なのか投資する価値があるのか、その判断のもととなるような情報をまとめていきたいと思います!

 

 

オーシャンコインの最新チャート分析!相場から見る価格推移

2017年現在の最新情報

さて、そんな注目されるオーシャンコインの最新情報についてです。こちらがオーシャンコインの公式サイトになっています。オーシャンコインはもともとはプラネットコインという名前で、今ではオーシャンゼロという名前に変わっているようです。公式サイトを見てみるとオーシャンコインについての最新情報は全くのっていませんでした。また、その仕組みなどもサイトには載っておらず不審がらずにはいられません。

オーシャンコインはyobit.netという取引所で取引されているようなので、その取引チャートを見てみましょう。

Source: https://yobit.net/en/trade/OCEAN/BTC#6M

チャートを見れば一目瞭然ですがまるで動きがありません。もはや取引されてるのか?というレベルです。本当に通貨として機能しているのか不安になります。さらにチャートの上部に書かれているのレートを見ると1OCEAN=0.000007BTCとなっておりこれは日本円にすると1OCEAN=7円となり非常に安価です。

 

オーシャンコインの問題と将来性は?コインパートナーの見解

情報が不透明

大手の取引所で上場していくためには多くの人々に投資してもらう必要があります。そのためにもしっかりと通貨についての情報を開示させるべきだと思うのですが、公式サイトを見てもネット上を見てもあやふやな情報しかないのです。セミナーでしか情報を公開していないようであり、これでは安心して投資できるはずがありません。

さらには詐欺通貨ではないか?とネットで噂されるまでに信用を失っています。

 

2017年1月に流通し始める予定だった…?

多くのサイトではセミナーで2017年の1月に流通し始める予定と謳いオーシャンコインへの投資の勧誘をしていたそうです。あれ?今って何月でしょうか...?2017年の11月です。もはや予定から1年くらい経とうとしているのに、いまだに時価総額ランキングにも載っていません。

この調子ではこれから普及していくか期待を持てそうにはないのが現状です。

 

オーシャンコインの仕組み

オーシャンコインの概要

オーシャンコインはビットコインのアルゴリズムと同じpow(proof-of-work)を用いておりビットコインに似ています。ブロック報酬のシステムにWave Systemというものを使っているようです。

  • 生成速度は10分
  • ブロック報酬は4年までの間100000kブロックを半分に分けて与えるようです。
  • 上限が2000万OCEANである。

この他の仕組みはビットコインと全く同じです。

詳しくはこちらをご覧ください。より詳しいシステムなどが載っています。

しかし、上記のページにはパラオとの関係などは全く書いていません。

オーシャンゼロ、プラネットコインとは?

どうやらオーシャンコインは定期的に名前を変えているようです。プラネットコイン→オーシャンコイン→オーシャンゼロといった感じです。出世魚のようですね...笑 また、名前と同様に運営主体さえもころころと変わっているようです。

運営主体は?

オーシャンコインの発行会社はOcean's Fortune Limitedが発行元のようでオーシャンゼロに名前が変わってからは電話番号どころか所在地や運営主体さえも書いておらずただE-mail: [email protected]とあるだけのようです。また、オーシャンゼロに関しても、上記のアドレスに質問を送ったところ購入してからでないと質問に答えられないとの返信が来たため、いまだに詳細がつかめないのが現状です。

オーシャンコインの石田とは…?

オーシャンコインを調べていると石田という名前がよく検索に引っ掛かります。この石田という人物は誰なのでしょうか。

ネットで調べたところ石田という人物がオーナーらしくオーシャンコインのセミナーなどを開いていたそうですが詳細は不明です。主に2chなどで「石田信者」という言葉を目にします。さらに怪しさに拍車がかかりますね。

 

市場でのオーシャンコインの評判

Twitter

twitterで#オーシャンコインと調べても直近のツイートが6月となっており情報はあまり載っていないようです。

2ch

ここで2chでオーシャンコインと調べると以下のような発言が多く目立ちました。

  • 詳しい情報を知っている人はいないか
  • 詐欺コインではないか
  • もうすぐ価値が上がるらしい(?)

など多種多様に及んでいましたがソースの確かな情報はほとんどなく信頼に足りるかは不明であるように思えます。

オーシャンコインのメリット

パラオの不動産を担保にしている⁉

パラオの不動産の50%を担保にして投資できるためもし仮に事業に失敗しても損はしないということを謳っていますが、具体的な不動産の住所や開発状況がどこにも明記されておらず、その具体的な権利書なども見当たらいので、存在すら怪しげな話のようです。

そもそもホテル開発に集めた資金をつぎ込みその半分を担保としたところでそもそもホテルの採算が取れずに経営に失敗すればすぐにオーシャンコインも暴落して破産するのは目に見えています。もはや「担保」ではなく「使い込み」として資金を調達しているとも思えます。

北海道やパラオなどでの買い物に利用できる。

オーシャンコインはパラオにある今建設中のシェラトンホテルや北海道で通貨として利用できるようです。セミナーやいくつかのサイトではそのように述べているようですがその詳細や保障となるような説明などは公式サイトを含めてどこにも載っていませんでした。

 

オーシャンコインのデメリット

詐欺の可能性が高い

最低購入金額が一口5万円

 購入する際に気になるのが最低購入金額ですが、オーシャンコインはなんと一口約5万円からとなっており非常に高額なんです。どのくらい高額かというと、例としてビットコインを考えてみましょう。ビットコインの最低購入金額は1憶分の1BTCからとなっており、だいたい1BTC=100万円と考えると0.01円となります。オーシャンコインの500万分の1となっていてその差は歴然ですね。本来暗号資産(仮想通貨)は少額で購入できるものなので本当なら驚きです。それに、購入できる一口の値段が大きいというのは詐欺コインの特徴の一つでもあるので投資する際には非常に注意が必要となってきます。

パラオ共和国との提携は嘘⁉

先ほどパラオの観光会社で開発した土地の50%の不動産を担保にできるという話がありましたが、それさえも嘘ではないか?という疑惑が出てきました。

パラオのシェラトンパラオリゾートと提携しているとされる一般社団法人PalauEPIAのお問い合わせには以下のように書かれています。

Q.オーシャンコインの購入を検討しているが大丈夫でしょうか?

A.当法人またいずれの機関もオーシャンコインの取扱はありません。
コイン発行元であるOcean's Fortune Limited社は、エピアプロジェクトにおける当法人の協賛企業の一社であり、将来的にパラオでのフィンテック系サービス導入のため業務提携の協力をお願いしていますが、いずれの機関も、購入意思決定を煽るような活動はしておりません。

Source: https://palauepia.or.jp/2016/08/29/info/

 

他にもパラオの観光プロジェクトを利用した詐欺やフィッシング行為に対する注意喚起が駐日パラオ共和国大使館公式HPにてなされています。

 

オーシャンコインは架空会社運営しているのかもしれない

購入ページからオーシャンコインを注文する際の振込先の住所がInternational Corporate Services Limited とほとんど同じでありいわゆるペーパーカンパニーではないかという疑いがあります。しかし、今ではその会社のホームページに行くと情報の何もないオーシャンゼロへのリンクがあるのみで、詳しく調べる術はありません。

プラネットコインは関東財務局から警告を受けている?!

プラネットコインの売買を運営しているという会社はすでに関東財務局に警告を受けていたようです。こちらによると警告内容は無登録で金融取引業を行っていたことによるものだそうです。楽天証券などもこのような者によってあたかも確実に利益を得られるように装い、情報を販売する違法な勧誘が行われている事例が多発していると注意勧告をしています。

 

【オーシャンコインの入手方法】

オーシャンゼロはTriple Dice Exchangeとで、オーシャンコインはyobit.netで取引されているようです。しかし公式HPになんの情報もないためそれについてさえ載っていませんでした。ただ、それぞれの取引所に登録すれば取引はできるようですが判断はくれぐれも各自でなさってください。

 

【オーシャンコインの保管方法】

取引所であるTriple Dice ExchangeのウォレットのDice walletで保管することができます。Dice walletでは他にもBTC, LTC, DOGE, XRP, START, KDC, DDC, LGC, and FOCといったコインも取引できます。

 

オーシャンコインまとめ

ざっと読んだだけでもオーシャンコインの怪しさは伝わったでしょうか。暗号資産(仮想通貨)が勢いに乗り始めている昨今、その陰で詐欺コインもまた出現し始めています。

詐欺コインの特徴としてはセミナー勧誘をしていることや、価格保証があること、有名な地名人名を用いること、最低購入金額があることなどがあげられます。これを見るとオーシャンコインは特徴を網羅していますよね。なんとも危険なにおいがします。

暗号資産(仮想通貨)として伸び悩んでいるのかそれとも詐欺コインであるのか、どちらにせよ下調べをして慎重になることをおススメします。

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