エストコイン(estcoin)とは?エストニア政府の狙いは?

 


エストコイン(estcoin)とは?

エストコインとは、エストニアで開発が計画されている仮想通貨の名称です。エストニアではすでに公共サービスの多くをIDナンバーで管理しており、そのネットワークに今回仮想通貨が新たに加わるのではないかと、世界中の関心を集めています

現在エストコインは「開発を計画している」という段階に過ぎず、これから本当に開発や取引が行われるようになるかは分かりませんが、もし実現すれば、仮想通貨と国家のシステムが一体化する世界で初めての例になる見込みです。

エストコインは現在公式ホームページからメールアドレスを登録することができ、最新の情報を受け取ることができます。


「エストニア政府がICO開始」は誤報?


エストコインが話題になったのは2017年の8月でしたが、多くの人の当初の認識は、「エストニアの政府がエストコインを発行するためにICOを開始する」というものでした。

しかし、実際には、エストニアの電子国民制度に携わる Kasper Korjusという人物が、「エストニアが国家として世界で初めて仮想通貨を発行することになれば、何が起きるか」という提起をしたに過ぎず、まだエストコインの開発が開始したわけでもありません。(Financial Timesの記事参照)

なので、現状としては、エストコインがエストニア政府によって開発されるかは不透明、そして、実際に開発されるかも未定、というのが正しい認識です。


コインオタク独自のICO評価基準!


・スキャムの可能性はあるか?

ICOが有名になるにつれて、実態のない「スキャム(詐欺)」のICOも増えてきています。安易に信じ込んだりせず、しっかりと注意しましょう。


・プロジェクトメンバーはしっかりしているか?

プロジェクトに参加するメンバーの力量が、そのプロジェクトの成功を左右します。


・トークン設計は良い感じか?

発行されるトークンに利用価値があるかどうかは、価格に大きな影響を及ぼします。流通するにはそれなりの理由が必要です。


・プロジェクトに将来性はあるか?

トークン自体が魅力的であるとしても、プロジェクトに将来性が感じられないと上手くいきません。


・上場後価格が上昇するロジックがあるか?

プロジェクトの内容をよく吟味して、実際に上場された後価格が上がっていくかを考えましょう。

取引所に上場された場合の値動きは?

エストコインが実際に開発され、取引所に上場した場合、世界中から大きな注目を集め、値上がりすることが予想されます。なんといっても国家のシステム内で、公共サービス等に利用できる仮想通貨は現状ありません。そこにエストコインが登場すれば、間違いなく驚きをもって迎えられ、仮想通貨自体の将来性への期待も大きく上昇するでしょう。


上場された場合長期的に価格は上がる?


仮にエストコインが実際に開発されたとしても、エストコインが安定して存続できるかは不透明です。というのも、エストニアにはロシアとEUから大きな政治的圧力がかかります。

ロシアから見れば、エストコインはエストニアの経済発展に貢献する脅威と捉えられるかもしれません。そしてEUは、共通通貨ユーロを使用していながら仮想通貨の運用を行うエストニアを快く思わないかもしれません。

これらの不安要素が顕在化した場合、長期的に価格は抑えめ、もしくは下落することが予想されます。


エストコイン計画のプロジェクト概要

プロジェクト概要

エストコインは、エストニアの電子化された社会システムに、仮想通貨を導入し活用しようとするものです。エストコインはまだ計画段階で、実際に実現するかは分かりませんが、開発が上手く進めば、仮想通貨の発展可能性に大きく貢献するはずです。

開発状況

エストコインはまだ計画段階にとどまっており、実現可能性はあるものの、具体的な日時や開発予定は決まっていません。


トークン設計

エストコインのトークン設計も、計画段階のため、まだ未定です。


類似ICOや仮想通貨は?

国や政府と連携する仮想通貨の計画としては、ロシアのクリプトルーブルや、ドバイのemCashがあります。また、中国も独自の仮想通貨を計画していると言われています。しかし、国のシステムが電子化され、仮想通貨受け入れの用意が一番進んでいるのは、エストニアでしょう。

今後のロードマップ

開発予定はまた未決定です。最新の情報は公式ホームページからメールアドレスを登録することで受け取れます。


エストコインのプロジェクトメンバー

開発陣

エストコインはまだ開発が始まっているわけではありませんが、「エストコイン」という概念を提起した Kaspar Korjusという人物がいます。彼はエストニアのe-residency(電子国民)制度に携わっており、エストニアへのインバウンド投資の増加を期待しています。

実際にエストコインが開発されることが決まれば彼が中心人物となる可能性は高く、また開発の前段階でも、彼の発言の影響力は大きいことが考えられます。


アドバイザー

イーサリアム開発者Vitalik Buterin氏がこのエストコインの計画に興味を持っているという報道があります。そのVitalik氏について、エストコイン提唱者のKorjus氏は、エストコイン計画についてフィードバックを送った、としています。

今後エストコインが開発段階に移った場合に、Vitalik氏がアドバイザーとなる可能性は大きいと考えてよいでしょう。


市場でのエストコイン計画の評価

Twitter

ツイッターでは、以下のようにエストコイン計画に好意的な意見が見られました。



Reddit

アメリカのオンライン掲示板Redditでは、「仮想通貨の目的は政府の影響から自由になれることだったのでは?」とプロジェクトに疑問を呈す意見がありました。


Isn’t the point of cryptocurrency to not have government influence over it?

Source: https://www.reddit.com/r/worldnews/comments/6vl733/estonia_wants_to_become_the_first/


エストコインのメリット

実際に発行された際の価値の上昇可能性

他の仮想通貨にはないエストコインの特徴は、実在の国家が通貨として認め、国家のシステムの中で使用される可能性がかなり高い、という点です。

従来仮想通貨は、仮想通貨の開発が行われ、広く流通を見せた後になってようやく国家から通貨として承認される、という経過をたどるものが多かったです。しかし今回は初めから国家が主導する形になっています

なので、エストコインの実現は仮想通貨市場全体の信頼感の向上にも繋がり、必然的に投資家からの注目を集め、価格にも反映されるでしょう。


国の社会システムと連携する最初の例になれる

エストコインは、エストニア国内での納税、公共料金の支払い、公共交通機関の運賃支払いなどに使用されることが想定されています。

現状エストニア国内では、電子化されたIDナンバーで国民を識別しており、公共サービスの提供などに用いられています(日本のマイナンバー制度の強化版のようなものです)。なのでエストコインを導入する基盤は整っており、計画がスムーズに進めば、国の社会システムで使われる世界初の仮想通貨になる可能性があります。


エストコインのデメリット

ロシアやEUからの圧力により開発が頓挫する可能性も

エストコインの実現に向けては、ロシアやEUの影響を考慮する必要があります。

まずロシアに関しては、そもそもエストニアと隣接しており、物理的な干渉も不可能ではありません。また、エストコインの報道から遅れること2ヶ月となる10月にロシア独自の仮想通貨「クリプトルーブル」の開発を発表するなど、エストニアの動きを注意深く確認しつつ政策を打ちだしている様子が伺えます。

また、EUに関しては、欧州中央銀行のドラギ総裁が会見で、ユーロ圏ではユーロが唯一の通貨であるとして、エストコインの導入を批判しています。

これらの懸案事項がどの程度解決されるかが、今後エストコインの開発が進むかを決めるでしょう。


エストニアの外への広がりを見せるか分からない

エストコインはエストニア国内での使用が想定されています。実際エストニアは e-residency(電子国民)制度で、海外からも名目上エストニアの「国民」として、会社設立や税金支払いをすることができますが、エストニアと強い関わりを持っていることにはかわりがありません。

エストコインが安定して存続するためには、いかにエストニア国外でもその立ち位置を確立できるかが鍵になってくるでしょう。


【エストコインの購入方法】メールアドレスを登録しておこう


エストコインは計画段階でしかないので、「コイン」もしくは「ICOコイン」として購入することはまだできません。ですが、公式ホームページは存在するので、そこからメールアドレスを登録することによって、最新の情報を得ることができます。

そう遠くないうちに開発が始まるかもしれないので、エストコインに興味がある人はとりあえず登録しておきましょう!


エストコインまとめ

エストコインは、実現すればこれまでの仮想通貨の立ち位置を大きく変えるだけの可能性を持っています。実際に開発、発行と進むまでにはまだまだ長い道がありますが、注意深く見守っておきましょう。また、最新の情報にも常にアンテナを張って、仮想通貨周辺の状況が変化しても対応できるようにしておきましょう!


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