「NEM(ネム)の大型アップデートSymbol(シンボル)って一体どういうものなの?」
そう考えてはいませんか?
Symbol(シンボル)は、数年前から予定されていたカタパルトの名称が変更されたものです。
そこで今回は、Symbolはいつ実装されるのか・具体的に何が変わるのか・どうやって入手するのか、を暗号資産(仮想通貨)オタクが運営するコインパートナーが解説していきます。
さらに後半では、Symbolの詳しい技術・仕組みについてや現在の開発状況まで解説!
これを最後まで読めば、Symbol(シンボル)の基礎情報からかなり詳しい専門的知識まで理解できるようになるはずです!
この記事の内容を
ざっくりまとめると....
Coincheck(コインチェック)は、Symbol(シンボル)への対応を発表している取引所です!
Symbol(XYM)をタダでもらいたい方は、まずここでネム(XEM)を購入しておくのが良いでしょう!
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Symbol(シンボル)とは、NEM(ネム)の性能を飛躍的にアップさせるための大型アップデートの名称です。
そもそもNEM(ネム)とはブロックチェーンプラットフォームの名称で、そこで使われる通貨をXEM(ゼム)と言います。
SymbolはNEMの機能を引き継いで新しく誕生するものなので、二つは全く別のチェーンです。
Symbolで使われる通貨の名前をXYM(ジム)と呼びます。
(後ほどXYMの入手方法も解説します)
NEM(ネム)の基本情報を解説している記事はこちら↓
実はこの大型アップデートは元々2017年から予定されていたのですが、今日まで度々延期されてきました。
当初は「カタパルト(Catapult)」という名前で開発されていましたが、その開発の遅さからNEM(ネム)の価格は伸び悩んできた背景があります。
ですが、2020年にカタパルトから「Symbol(シンボル)」に名前が変更されたことをきっかけに再び注目されることとなりました。
Symbolは2021年2月にリリースされる予定です。
リリース日程はあくまで予定ですが、着々と準備が進んでいることからもSymbolの誕生が近いことは間違いないでしょう。
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Symbol(シンボル)で
変化する2つのこと
Symbol(シンボル)で一番注目されているのはやはりこの処理速度です。
一秒間あたりに最大約4000件のトランザクションを処理できるようになると言われています。
(プライベートチェーンの場合)
処理速度が早いことで有名なリップルでさえ秒間1000〜2000件ほどなので、その早さは一目瞭然です。
【処理速度比較表】
通貨名 | トランザクション処理数(秒) |
---|---|
ビットコイン(BTC) | 約5~8 |
イーサリアム(ETH) | 約13~15 |
リップル(XRP) | 約1000~2000 |
シンボル(XYM) | 約4000 |
処理性能が高いとユーザーが大幅に増えても遅延が起こりにくいので、決済手段として使われやすくなります。
さらなる実需の増加に期待です。
NEM(ネム)は元々、セキュリティが非常に強いことで知られています。
2016年末に発表されたブロックチェーンソフトウェアの安全性を調査した報告書によれば、NEMの脆弱性はイーサリアムやリップルよりも低い、という結果が出ています。
(参考記事)
Symbolでは、さらに新しいシステムを導入することでセキュリティレベルをより向上させます。
このようにSymbolはNEM以上に安全性の高いブロックチェーンになります。
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冒頭にも述べましたが、Symbol(シンボル)とNEM(ネム)は別々のチェーンです。
そしてNEMよりもSymbolの方が性能が良いため、必然的にSymbolの価値は高まるでしょう。
しかし、これまで何度もアップデートが延期されていたことで、NEMから離れていった人たちが大勢います。
ですので、今のNEMコミュニティはとても潤沢とは言えません。
たとえSymbol(XYM)が発行されてすぐに高騰が起きても、長期目線で実需が増加していくことを考えると本格的な上昇はさらに先になるでしょう。
実はすでにSymbolは、2022年にカタールで開催されるW杯のホテル建設で利用されることが決まっています!
このようにすでにSymbolを利用しようと考えている企業があるくらいなので、将来性は非常に高いと言えるでしょう。
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ジム(XYM)を今すぐ入手することはできません。しかし無料でもらうための予約をしておくことは可能です!
具体的には、自分が保有しているネム(XEM)と「1:1」の割合でジム(XYM)をもらうことができます。
ここではそのやり方、オプトインとスナップショットとについて解説していきます。
オプトインとは、ジム(XYM)をローンチ直後にもらうための意思表明のことです。
意思表明なので、オプトインをしなければジム(XYM)は送られてきません。
オプトイン期間は2020年9月から開始されており、ローンチ後でもオプトインをすればXYMをもらうことができます。
オプトインには、自分で申請する方法と取引所に申請をやってもらう方法の二パターンがあります。
自分で申請するには専用のウォレットから行う必要があります。
ただ、自分で申請するのは少し複雑な手続きをする必要があるので、取引所に任せてしまった方が簡単だと思います!
(おすすめの取引所については後述)
そしてスナップショットとは、もらえるXYMの量が確定するタイミングのことです。
2021年2月中に予定されています。
このスナップショット時に保有しているXEMと同じ数だけのジム(XYM)が配布されることになります。100XEMを持っていれば100XYMがもらえるということです!
(たとえオプトイン時に100XEM持っていたとしても、スナップショット時に1XEMしか持っていなければ1XYMしかもらえないので注意してください!)
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国内でネム(XEM)を取り扱っているのは以下の6社です。
6社とも正式にオプトインの実施を発表しています。
(DMM Bitcoinはネム現物を取り扱っておらず、レバレッジ取引のポジション付与となります)
ネム(XEM)を買ってもスナップショットまで保有し続けなければならないので、できるだけ安全な取引所で買うのが良いでしょう。
Coincheckは2018年のハッキング事件後、東証一部のマネックスに再建されたことで、セキュリティが非常に強くなっているのでオススメです!
また操作が驚くほどわかりやすいので初心者の方でも簡単にネム(XEM)を買うことができます。
口座開設は最短1〜3日程度で完了するので、ぜひこれを機に登録してみてください!
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Symbol(シンボル)の
6つの仕組み
アグリゲートトランザクション(Aggregate Transaction)とは、複数の取引を一つにまとめて実行する仕組みのことです。
まとめられた取引の中で必要な署名が全て集まったときに初めて取引が実行されます。
これによって、複雑なトランザクションの処理が楽になったり、ノードへの負荷が減ることで処理速度がより早くなります。
文章だけだと分かりづらいので、いくつか具体例を見て理解していきましょう。
ケンジがユミとマサルの二人にそれぞれXYMを送金しようとしています。
この場合、ケンジは送金の作業を二回行う必要はありません。
赤枠で囲われているように、二つのトランザクションを一つにまとめることで、一度の署名で全て送金を完了できるようになります。
これはケンジとマサルがSymbol上のとあるフリマサイトで取引している図です。
ケンジはマサルが出品している商品が欲しくて1XYMを送金する署名をしました。
しかし実際にはまだXYMはマサルに届いてはおらず、図の赤枠内で止まっている状態です。
マサルはケンジがXYMを送金したという情報を確認し、商品を発送しました。
そして最後にケンジが受取完了の操作を行うと、止められていた1XYMがマサルの元へ届いて取引完了です。
この仕組みのメリットは、仲介業者がいなくても安心して一対一の取引ができるという点です。
買い手側は、最初に代金を送金する必要があるので、商品を受け取ってお金を払わないといったことができません。
そして売り手側は、代金を受け取るためには品質の良い商品を届けなくてはならないので、不良品を売ることができないのです。
これはSymbol上のとあるアプリ内でのシーンを切り取ったものです。
Symbolでは、モザイクを送るときに発生する手数料を他の人が肩代わりできる仕組みがあります。
(モザイクについては後述)
この機能のメリットは、Symbol上の全てのユーザーがXYMを持つ必要をなくすことで、専門知識がなくても気軽にアプリを利用できるようになることです。
上の図の場合、ケンジはXYMを持っていませんが、手数料は運営会社が支払ってくれるのでXYMがなくてもユミにトークンを送ることができます。
そしてもうお分かりのように、ケンジと運営会社の二つの署名が揃うと、赤枠のトランザクションが一度で処理されることになります。
まずマルチシグとは、一つのトランザクションの承認に複数の署名を必要とする仕組みのことです。
この仕組みはすでに多くのブロックチェーンに使われています。
そしてSymbolに新しく導入されるマルチレベルマルチシグとは、マルチシグをさらに階層化することでセキュリティを強固にする技術です。
上の図を見ると、階層が3つに分かれています。
緑色のファイルには「取引先のアンゴウ証券に100XYMを送金する」と書かれているとします。
はじめは階層1からこの内容について署名を使って多数決をとっていき、最終的に階層3の署名がされたときに取引が実行されます。
このように階層化して何度もチェックを行うことで従来のマルチシグよりも強力なセキュリティを実現します。
ネームスペースとは、Symbol上に誰でも作ることができるアカウントのアドレスのようなものです。
そしてネームスペース上で発行されるのがモザイクです。
モザイクはトークンとほぼ同じ意味と考えて大丈夫ですが、厳密にはSymbol上で発行されるアセット全般のことを指しています。
分かりやすくSymbolで言い換えると、ネームスペースはSymbolでモザイクはXYMというようになります。
これまでNEM(ネム)では、この二つを利用するのに一年という期限が決められていました。
しかしSymbolでは、モザイクとネームスペースを紐付けないようにすることができます。
これによって、ネームスペースのレンタル期間を最大で365日まで自由に設定できるようになったり、モザイクは期限をなくすことができるようになります。
エイリアスとは、ネームスペースにアカウントやモザイクを紐づける仕組みです。
簡単に言うと、エイリアスで紐づけられると元々全く関連性がなかったとしても直接モザイクのやり取りができるようになる、ということです。
このエイリアスはいつでも解除することができたり、他のネームスペースにすぐ繋げることができたりと、非常に利便性が高い機能となっています。
クロスチェーンスワップとは、異なるブロックチェーン間で直接トークンをやりとりできる技術です。
Symbolのパブリックチェーンとプライベートチェーン間での取引ができるようになるだけでなく、ビットコインやイーサリアムのようなチェーンとのやりとりも可能になります。
他チェーンのトークンと交換できるようになることで、トラストレスに暗号資産(仮想通貨)を交換できるようになると同時に、ブロックチェーン界隈全体の拡張性アップにも貢献することになるでしょう。
Symbol(シンボル)ではNEMの承認システムであった「PoI(Proof of Importance)」から「PoS+(Proof of Stake Plus)」に変更されます。
PoS+は、イーサリアムに採用予定のPoS(Proof of Stake)の特徴であるコインの保有量という基準に、よりアクティブなユーザーがハーベストしやすくするという基準をプラスしたものです。
具体的にPoS+で重要視されるポイントは以下の3つです。
この3つを総合的に評価したインポータントスコアによってハーベストできる確率が変化します。
さらに、モザイクの保有量についても、ある一定数を超えたあたりからスコアの上昇率が少しずつ減少していく仕組みになっています。
このようにPoS+は、資金力に関係なくアクティブなユーザーを優遇するというより平等なシステムになっており、かつノードを運営するメリットを大きくすることでチェーンが将来的に稼働し続けられるように工夫されています。
アカウント制限は、自分が任意で設定したアカウントからのトランザクションを制限できる機能です。
モザイク制限もほとんど同じで、自分があらかじめ指定したモザイクが送信されてきた場合に受信をブロックできます。
さらにこれだけではなく、モザイクの発行者がそのモザイクを取引できるアカウントさえも制限できる機能が備わっています。
これはブロックチェーン上で有価証券を発行するSTOのために調整されており、通常の取引ではこの機能は邪魔になるため無効となっています。
STOの市場規模はあと数年で爆発的に増加するとも言われているので、その時はSymbolが利用されて価値が一気に高まることもあるかもしれません。
去年4月に新しくNEMグループ株式会社が設立が発表されました。
これは、今までネムの開発を引っ張ってきたネム財団、ネムスタジオ、ネムベンチャーズが一つの組織にまとまったものです。
そしてNEMグループには、NEM Trading、NEM Ventures、NEM Softwareという3つの会社が再構成されることになりました。
この新会社設立はSymbolをより効率的にかつ確実に完了させることが目的だとしているので、今後の開発にかなり期待しても良いのではないでしょうか。
【ローンチまでの流れ】
AMAとは、Ask Me Anything(何でも聞いてね)という意味で、いわゆる質問コーナーです。
ツイッターを使ってNEMのAMA公式アカウントへ気軽に質問することができる形式になっています。
AMAは去年4月9日に第一回が開催され、今後も定期的に開催される予定です。
公式アカウント画面の「ツイートと返信」から過去のQ&Aを簡単に確認できます。
SymbolとNEMは別々のチェーンなので、元のNEMチェーンがどうなるのか、という疑問を少なからず抱えているのではないでしょうか。
結論から言うと、Symbolローンチ後もNEMチェーンは稼働し続けます。
新たなチェーンの誕生により需要低下が懸念されるNEMチェーンですが、今後も価値を維持させるためにSymbol移行委員会が中心となって議論をしています。
この議論で重要視されているテーマは
の4つだそうです。(2020年3月時点の内容)
NEMの今後についてまとめた記事はこちら↓
今回は、今話題のNEMの大型アップデート「Symbol(シンボル)」について解説していきました。
Symbolは非常に実用性の高いブロックチェーンですが、コミュニティの規模や開発スピードといった点を踏まえると、日の目を見るまでには少し時間がかかりそうです。
Symbolに一足早く投資しておくなら、今のうちにネム(XEM)を保有しておいて無料配布を待ちましょう。
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最後にはなりますが、
「暗号資産(仮想通貨)について自分と同じくらい熱く語り合える仲間が欲しい!」
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