仮想通貨Qtum(クオンタム)とは? 

Qtum(クアンタム)とは、ビットコインとイーサリアムの技術を併用したビジネス志向的ブロックチェーンプラットフォームです。

アカウントアブストラクトレイヤ(AAL)などの技術を採用しており、Qtum(クアンタム)はNEOと共に中国を代表するコインとして知られています。

Qtumのチャート分析。相場からみる最新価格推移

チャートで見られるQtumの価格は全般的に下降傾向です。9月の上旬から中国の取引所閉鎖の影響を受け、9月6日中国の取引所Yunbiが取引をやめた時期まで下がっています。しかし、9月13日の23時にメインネット(Main Network)の発表があるという期待感に応じて再び価格は上昇しました。

その後、オフラインのみで行われた13日のメインネット発表日には、すぐトークンとコインのスワップが行われず詳細を15日に発表するということだけお知らせされました。実際のスワップが行われたのは10月に入ってからで、ユーザーの期待に応えることができなかったと見られます。これにより、価格はまた下落します。

10月に入ってからは10月4日にトークンスワップが行われるという期待感もあり、緩やかな回復基調へと戻りました。韓国の取引所Coinoneでは10月18日二次エアドロップ(Airdrop)を行うなど今後も活発な動きが見られます。


<Qtumの動向まとめ>

  • 2016年03月 プロジェクト開始
  • 2017年10月 プロトタイプ完成
  • 2017年11月 Qtum財団設立
  • 2017年03月 QtumのICO開始
  • 2017年06月 テストネット完成
  • 2017年10月 メインネットローンチ
  • 10月 12日 コインネストQtum保有時、Energo支給
  • 10月 18日  Coinone メインネット・スワップ・エアドロップ
  • 10月 20日  コインネスト Qtum開発者 Dappミートアップ
  • 10月 23日  ブロッティングコリア Qtum開発者ミートアップ

Qtumの問題と将来性。コインオタクが分析したQtumの今後の展望

中国の取引所閉鎖がQtumに及ぼす影響

今の時点で言うと、技術的な側面では発展可能性は高いが仮想通貨をめぐる政治的な動向には衰弱というのが正しいです。9月の上旬に発表された中国の仮想通貨取引所閉鎖とICO全面禁止はビットコインと他のアルトコインにも打撃を与えましたが、Qtumの場合はさらなる影響を受けたといえます。なぜなら、QtumはNEOと共に中国版のコインとして知られていて中国からの影響を直接受けやすい立場であったからです。中国が自ら仮想通貨への敵対的な立場を表明している今の時点ではQtumにリスクがあると判断されやすいです。しかし、これは逆に言うと中国が仮想通貨市場に本格的に参入してくるとQtumはかなり強いコインになる可能性があるということにもあるでしょう。

中国が取引所を閉鎖したりして仮想通貨市場に影響を及ぼそうとしていますが、いずれ確実に規制をするために仮想通貨市場に参入するという分析もあるぐらいなので中国の復活はある程度予言されています。そういう観点でみると、Qtumは将来性のあるコインと見られます。

 強い開発陣とQtum創立者Patrick Dai氏

また、Qtumの注目すべきところはQtumの開発陣を率いる創業者Patrick Dai氏です。彼はまだ30代になっていない若いエンジニアで、アリババではリード開発者として勤めた経歴があります。2012年から多くのビットコインをトレードしたりICOにも参加するなど、ほぼ全てのブロックチェーン分野に経験があり技術的な面ではかなり信用できるのではないかと思われます。また、Patrick Dai氏はForbesの"30 under 30"にも選ばれており、評価の高さが分かると思います。


Qtumの仕組みは?注目すべきQtumのテクノロジーの特徴とは


QTUMの概要

仮想通貨名

クアンタム(Qtum)

開発者

Patrick Dai

公開日

2016年12月19日

承認システム

Proof of Stake

コインの発行上限

51,000,000 QTUM (1億QTUM発行後1%ずつ増加)

時価総額

14位 $692,550,003


・特徴1:ビットコインの「UTXO」とイーサリアムのスマートコントラクトを融合       

ー「UTXO」とは?      

「UTXO」は”Unspent Transaction Output"の略でビットコインで最初に用いられた技術であります。その意味を概説してみると、「ブロックチェーンに記録されたまだ使われてないコインの集まり」という意味です。

それでは「UTXO」はビットコインの残高と同じなのでしょうか?簡単に言えば正しいとも言えますが、厳密には「UTXO」から出力されたビットコインが我々が目にする残高なのです。これを理解するためにはビットコインが”仮想”通貨であるというのを念頭に置く必要があります。仮想通貨は「バーチャル」なのでビットコインという「物」が存在するわけではないです。同様に「ビットコインウォレット」もその中にビットコインが実際入ってるわけではなく、ビットコインアドレスに紐付いた「Unspent」、「まだ送金されてないビットコイン」の情報が記録されているだけの状態なのです。

まとめると、ビットコインではアドレスに「UTXO」のデータが記録されていて、この「UTXO」というアウトプットを介して残高のデータとつながっている訳なのです。これは、直接アドレスに残高を紐付けて記録している「アカウントベース」のシステムを採用しているイーサリアムと比べて「匿名性」や「プライバシー」の面で優れているといえます。

ーQtumアカウントアブストラクトレイヤ(AAL)!!          

イーサリアムの代表的な技術であるスマートコントラクトは、人と人の間の取引だけでなく機械と機械の取引を可能とする仕組みです。これはデジタル形の約束事もしくはプログラム化された契約と言い換えることもできるでしょう。イーサリアムの場合、特殊な仮想機械であるEVM(Ethereum Virtual Machine)で使用可能なプログラム言語でしかスマートコントラクトを作成できないという特徴があります。


イーサリアムはEVMによってスマートコントラクトが可能になっていますが、残高管理の仕組みは「アカウントベース」のシステムを使用しています。イーサリアムと違って、Qtumはスマートコントラクト技術と「アカウントベース」よりセキュリティが優れた「UTXO」をつなげたのが特徴です。Qtumの開発者Patrick Dai氏からの言及もあったようにQtumはビジネス志向的ブロックチェーンプラットフォームとして考案された仮想通貨なのです。それを活かせるのが、企業間で安全性の高いデジタル化契約を可能とする「UTXO」とスマートコントラクトを結びつけた技術なのです。このテクノロジーをアカウントアブストラクトレイヤ(Account Abstract Layer)と呼びます。


 特徴2:PoWでなくPoSを採用

仮想通貨は採掘量が決まっていて、採掘という作業を行うことでコインを手に入れられる(正確にはトークンだが)ことはおそらく仮想通貨に興味のある人にとっては当たり前でしょう。PoWとPoSは仮想通貨の採掘方法です。まず、PoW(Proof of Work)はビットコインの開発者サトシ氏によって考案されたもので、各マイナーがマイニングを行った仕事量に比例してコインを支給する方法です。最初の段階ではビットコインのPoWは非中央集権化を達成するために講じられたものとして革新的でありましたが、今に至っては先進国や企業レベルの集団が資本と知識を合わせてマイニングを行っているため、個人レベルのマイニングは非常に難しい状況になっています。つまり、中央集権化が徐々に進行しているということです。

PoWでは非中央集権を達成できないという流れで考案されたのがPoS(Proof of Stake)です。PoSはPoWと違って作業量ではなくシェアを持ってることを証明することで採掘ができる仕組みになっています。つまり、個人レベルでは採掘がほぼ不可能になって欠点を補うためにコインを保有するだけでそれを採掘として認めているのです。QtumはPoSを採用しているので、採掘を狙うこともできるでしょう!


Proof of Stakeは仮想通貨取引の承認システムの1つです。ビットコインに次いで有名なあのイーサリアムもこのProof of Stakeへ移行することを発表しています。仕組みや長所・短所はもちろん、イーサリアムの移行時期も教えます!


プルーフオブワークは仮想通貨の取引の承認システムの一つです。これはいったいどんな仕組みでどういう特徴を持っているのでしょうか?プルーフオブワークに伴うマイニングという作業や、プルーフオブステークとの違いについても説明します!

 


Qtumはここが凄い!QTUMのメリット

 スマホで自分の取引の確認を一目で!ライトウォレットが可能!!

Qtumはライトウォレットを使っています。ライトウォレットというのは文字通り軽いということで、既存のウォレットと比べてデータの量が少ないウォレットのことを指します。既存のウォレットより軽い理由はライトウォレットでは全てのデータを保存していた既存の仕組みと違って、自分が関わっている取引の情報しかダウンロードしないからです。

スマホでも簡単にウォレットを使えることが一つのメリットです!

元アリババ出身のPatrick氏、実は中国とのコネ?

先程の言及された話だと思いますが、Qtumは中国との繋がりを無視できない通貨です。今、Qtumは海外市場を狙って拡大を続けている状況で、韓国のCoinoneにも9月上場し次々と新たな取引所に上場すると見られます。このような拡大の段階をしっかりと踏まえ、中国からの追い風が吹くというシナリオが上手くいけばQtumの成長の可能性はかなり高いといえるでしょう。無論、中国がどの時点でどういう経路で仮想通貨市場に参入するのかも変数ではありますが、そのタイミングを掴めると相当のメリットになるでしょう。


また、Patrick Dai氏にも注目する必要があります。Patrick氏は元アリババ出身でアリババとアリペイで最高分析担当者として努めた経験があります。Patrick氏本人の国籍も中国の大手不動産会社ワンシャンの後援もあるぐらいで、中国にパイプがあるのではないかと噂されています。はっきりとした基盤があるというのはかなりの強みでしょう。

ビジネス関連では活用性が高い!

Qtumはビジネス志向的プラットフォームとして作られたものなので、ビジネス関係では活用性が非常に高いと言えます。ライトウォレットを用いたモバイル化とAALもビジネス場面で活用できますし、それに加え、スケーラビリティを達成しスピードと効率をあげることやボード全体の互換性を可能とするなどビジネス関連で様々な活用が出来ます。


QTUMにはこんなデメリットも・・・?!

ビットコインとイーサリアムに引きずられる可能性

Qtumはビットコインとイーサリアムの特徴を両方併せ持つ通貨です。そのためビットコインとイーサリアムに強い影響を受けているということで、この2つの通貨に引きずられる可能性もあります。これはあまり望ましくない現象で、どんどん新しいテクノロジーによって更新されていく仮想通貨市場でしっかりとした強みを持つ必要があります。ビットコインとイーサリアムに引きずられないように技術かつプラットフォームの存在価値の側面で工夫していく必要があると思われます。


中国の規制には弱い

中国はなぜ取引所を閉鎖したのでしょう?これに関する分析はそれぞれではありますが、最も言われているのは中国が仮想通貨に対して予想不可能なアクションで圧力を行使しようとしているからという話です。おそらく中国は仮想通貨市場はまた生まれたばかりの市場で予測不可能な要素が潜んでいると判断しているのでしょう。確かに、仮想通貨に関する規制を今のところ設けてもまだその活用範囲をはっきりと知らないためある集団や人がその法律の隙間を悪用する可能性も無視できません


また、仮想通貨市場はまだ皆わりと手探りで情報を得たりしている不透明な状態なので、規制すること自体もそもそも容易ではあります。こういう理由で中国はリスクを排除し、仮想通貨に力を行使できる選択肢である取引所閉鎖を選んだのです。おそらく仮想通貨市場がもう少し熟成してその形が整うまで中国はこのようなアクションを取る可能性が高いので、そのリスクはデメリットだと言えるでしょう。

【Qtumの入手方法】オススメの取引所2選(Coinone & Bittrex)

Coinone 

Qtumは元々中国の取引所であってYunbiなどで取り扱っていましたが、現在は韓国のCoinoneが最大のシェア(約75%)を持っています。中国の取引所閉鎖ご韓国にCoinoneに上場し更に他の韓国系取引所にも上場していく予定です。Qtumは韓国では割りと知られた通貨でシェアから見ても韓国人が最も保有している通貨であります。今後、韓国だけでなく他の海外へ向けて拡張していく見込みなので、今後の変化も注目しておきましょう。


Coinoneで取引を始める!

(Coinoneの記事リンク)

Bittrex

Coinoneに続いてはBittrexが約17%のシェアでシェア2位を占めています。Bittrexは多数の通貨を取り扱っている取引所として有名で日本の取引所と比べて手数料が安いというのが特徴です。Qtumは比較的若いコインで海外での拡張を続けているため、これからも色んな取引所で上場される見込みなので今後の動向を見ていく必要があります。

Bittrexで取引を始める!

Bittrex(ビットレックス)とはアメリカに本社がある仮想通貨取引所です。Bittrexの特徴は?強みは?取扱通貨数が世界一?絶対に知っておきたい情報、コインオタクが全部教えます!


【Qtumの保管方法】ウォレット

中国の取引所のYunbiが取引所を閉鎖した時にQtumの回収に間に合わなかった方々がいたと思います。取引所に通貨をそのまま保管すると取引所に何かあった場合、資金の回収が困難になります。そのため、ウォレットに保管するのがおすすめされます。Qtumの公式ウォレットはこちらです。

 公式ウォレット:Qtum Ignition wallet

Qtumの気になるQ&A

Qtumのトークンスワップって何なの?

QtumスワップとはQtum(ERC 20トークン)と現QTUM(Qtumメインネットトークン)を交換することを意味します。Qtumのスワップが終了するとトークンからコインになるので、PoSも可能になります。QtumのスワップのためにはQtumウォレットを使う必要があります。

Yunbiで取引してたんだけど、閉鎖されてコインが帰ってこない?

Qtumを購入した後、中国の取引所Yunbiが閉鎖されたことによってコインの取り戻しが不可能になった方もいると思います。残念ながら、まだどういう経路でコインの回収ができるのかはお知らせが出ていない状態です。トークンからコインになるまでだった場合、トークンの回収(Yunbiの)は通常通り進行されるとのことで、おそらく追加的なお知らせが出るまで少々待つ必要があります。

 (Yunbiの記事リンク)

Qtumのまとめ

QtumはNEOと共に中国を代表する仮想通貨であり、今後の成長も期待されます。今の時点では、韓国に相当の部分が移っており情報収集が容易ではないのですが、今後確実に日本でもその領域を広げていくでしょう。着実な開発者の元で徐々に発展していくQtumなのでQtumがビジネスプラットフォームで常用化されていく可能性もかなりあると思われます。まだ仮想通貨に詳しくない方々もしくは将来性のあるアルトコインを探している方々はQtumも是非検討して下さい。