ヴィタリック・ブテリン氏と共同研究者らによって主導された新しいイーサリアム改善提案(EIP7702)は、イーサリアムネットワーク上のアカウント抽象化を洗練させ、量子耐性と既存の標準との互換性を強化することを目的としている。

EIP7702の目標はイーサリアムのセキュリティと互換性の強化

EIP7702はヴィタリック・ブテリン氏、サム・ウィルソン氏、アンスガー・ディートリヒス氏、マット・ガーネット氏によって作成された。

この提案は、オペコードの使用を避け、エコシステムの分断を防ぎ、重要なセキュリティ脆弱性に対処することが目的である。

また、EIP4337とのシームレスな統合を図る設計がなされており、ユーザーアカウントをスマートコントラクトのウォレットに一時的に変換する取引タイプを導入している。

この提案により、複数のアクションを1つのトランザクションにまとめ、ネットワークの効率性と柔軟性が向上することが期待される。

Githubの要約によると、ユーザーが一時的な特定の権限でトランザクションに署名できるようにすることで、鍵の漏洩に関連するリスクを軽減している。

この機能は、システムに対するユーザーの信頼を強化するだけでなく、イーサリアムネットワークが現在および将来のセキュリティ上の課題に効果的に対応する能力を確保するものでもある。

ブテリン氏と共著者がEIPを発表した際、量子コンピューティングの脅威が仮想通貨コミュニティを長い間不安にさせてきたことから、その量子耐性に大きな注目が集まった。

この取り組みは、量子の脅威を抑止するための将来を見据えた戦略とみなされている。

EIP7702はコミュニティからも支持を得る

コミュニティはこの新しい提案に魅了されているようだ。

Polygonの開発者リレーションズ・エンジニアであるJarrod Watts氏は、ソーシャルメディア・プラットフォームX上で「これはイーサリアムが実現しようとしている最もインパクトのある変更の1つだ」と発言している。

Uniswapの創設者であるヘイデン・アダムス氏は、この提案は「量子抵抗と4337とのより良い互換性」を追加すると述べている。

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